ウィッグの洗い方で悩んでいませんか?人工毛やミックス毛、人毛100%など、使われている毛材に応じた正しいケア方法を知ることで、ウィッグを長期間にわたり美しい状態で使うことができます。
この記事では、失敗しない洗い方やお手入れのコツを解説します。一緒に大切なウィッグを長持ちさせましょう。
ウィッグの失敗しない洗い方を毛材別で解説(人毛・人工毛・ミックス毛)
人工毛のウィッグは、扱いやすく耐久性があるため、適切にケアすれば長く使うことができます。ここでは人毛100%、ミックス毛、人工毛のウィッグの洗い方を解説します。ひとつずつ見ていきましょう。
人毛100%のウィッグの洗い方
人毛100%のファッションウィッグは、本物の髪を使用して作られているので繊細です。そのため、他の毛材を使用したウィッグよりも丁寧なケアが必要になります。
1. 準備:金属製ブラシで、毛先からやさしく絡みをとります
2. シャンプー:ぬるま湯にウィッグ専用シャンプーを溶かし、軽く押し洗いします。もみ洗いやこすり洗いは、毛が絡んでしまうため厳禁です。汚れがとれたら、水を数回入れ替えて溜めすずぎをします
3. コンディショナー:ウィッグ専用コンディショナーを水に溶かし、ブラシでやさしく梳かします。水を入れ替えて溜めすずぎをします
4. 乾燥:タオルで挟むように水分をとり、ウィッグ裏側のネット部分をドライヤーで軽く乾かしてから、ウィッグスタンドに乗せて半乾きの状態まで乾かします
5. 仕上げ:全体が乾いたら、仕上げ用のトリートメントやローションをつけます。毛髪にうるおいを与えることで、乾燥による静電気を抑え、毛が絡みにくくなります
人工毛・ミックス毛のウィッグの洗い方
人工毛やミックス毛は、人毛100%のウィッグに比べて扱いやすく初心者向けです。適切に洗うことで形状を維持できます。
1. 準備:毛先からやさしくブラッシングし、ほこりや絡まりをとります
2. シャンプー:ぬるま湯にウィッグ専用シャンプーを溶かし、ウィッグを浸してやさしく押し洗いします。もみ洗いやこすり洗いは、毛が絡んでしまうためNGです
3. コンディショナー:ウィッグ専用コンディショナーを水に溶かし、ブラシでやさしく梳かします。水を入れ替えて溜めすずぎをします
4. 乾燥:タオルで挟むように水分をとり、ウィッグが濡れた状態でえり足部分を持ちます。2~3回大きく振って水気を飛ばし、ウィッグスタンドに乗せて軽くスタイルを整え、自然乾燥させます
5. 仕上げ:全体が乾いたら、仕上げ用のツヤ出しスプレーをつけて仕上げます
ウィッグを洗う頻度と洗い方のコツ
ウィッグを清潔に保つためには、定期的なシャンプーが欠かせません。
とくに、使用頻度や季節によって洗うべきタイミングが異なるため、ご自身のライフスタイルにあわせてお手入れの頻度を検討しましょう。
ウィッグを洗う頻度は「1週間に1回程度」
ウィッグを清潔に保つには、適切な頻度でのシャンプーが重要ですが、人の髪のように毎日洗う必要はありません。シャンプーは使う頻度によって調整しましょう。使用環境や季節に応じた洗い方を知ることで、ウィッグの質を損なわずに長持ちさせられます。
頻度が低い場合や冬場は10日に1回で十分です。使用頻度が高い場合は1週間に1回、汗をかきやすい夏場は3~4日に1回が目安です。ウィッグのネット部分に臭いが付きやすいため、早めのケアを心がけましょう。
ウィッグのお手入れのコツ
ウィッグを傷めずに美しい状態を保つためには、正しい洗い方をすることが大切です。 以下の3つのポイントを守れば、初心者でも簡単にケアできます。
●ドライヤーはNG
●毛先からブラッシング
●やさしく押し洗い
人工毛は熱に弱い素材が多く、高温のドライヤーを使用すると縮れや型崩れが起こるリスクがあります。乾燥させる際は風通しのよい場所で自然乾燥させるのがベストです。どうしてもドライヤーを使う場合は、冷風モードを選び、ウィッグから10cm以上離して使用してください。
また、ウィッグの絡まりをほぐすためには、毛先から少しずつブラッシングするのが基本です。いきなり根元からブラシを通すと、ネットに植えられている毛材が引っ張られて抜けたり、傷みの原因になります。金属製の目が粗いブラシを使用すると、静電気も防げて効果的です。
ウィッグを洗う際は、絶対にもみ洗いやこすり洗いをしないように注意しましょう。ウィッグ専用シャンプーを使い、ぬるま湯で軽く押し洗いするだけで汚れは十分に落ちます。すすぎもしっかり行い、シャンプー剤などが残らないように気をつけてください。
参考:ウィッグに市販シャンプーはNG?洗い方とお手入れのコツ
参考:医療用ウィッグのお手入れ法|日常ケアとシャンプー【ミックス毛編】
ウィッグの日常のお手入れ方法や注意点
ウィッグを美しい状態で使うためには、日常のお手入れが重要になります。使い方だけでなく、使い終わったあとのケアや静電気対策をしっかり行うことで、ウィッグを長持ちさせ、美しさと快適な着用感を保つことができます。
また、正しいブラッシング方法やシャンプー時の注意点も知っておくと、傷みを防ぐことができます。ここでは、日常的に行うべきお手入れ方法や注意点について詳しく説明します。
使い終わったあとの手入れ方法
ウィッグを美しい状態で保つためには、使い終わったあとのケアが欠かせません。なぜなら、使用後のブラッシングや保管方法が不適切だと、ウィッグが絡まりやすくなり、静電気の影響で傷みやすくなるからです。
使い終わったあとのお手入れ方法としては、以下の3つが挙げられます。
●ツヤ、静電気のケア(フラウ ヘアルーセントスプレー)
●消臭ケア(フラウ フレッシュヴェール)
●絡まり防止(フラウ シルキースムースエッセンス)
まずは目の粗いブラシで毛先から梳かし、中間、根元の順番に丁寧にブラッシングして絡まりや汚れを取り除きます。その後、ウィッグスタンドにかけて、湿気や直射日光が当たらない場所で自然乾燥させます。長期保管時にはカバーネットやウィッグケースでほこりを防ぎましょう。
これらの手順を守ることで、ウィッグを清潔かつ美しい状態に保てるでしょう。
参考:ウィッグの保管方法|手入れの仕方や長持ちさせるためのポイントは?
ウィッグの静電気を防ぐためには?
ウィッグの静電気は、見た目が乱れるだけでなく、毛材の傷みを引き起こす原因にもなります。特に乾燥した時期や頻繁な使用で、静電気が発生しやすくなります。
日常のケアとして、ウィッグを使い終わった後は丁寧にブラッシングし、静電気を逃がすことが効果的です。さらに、静電気防止スプレーをブラシにかけてから使用すると、ウィッグに静電気が起こりにくくなります。
ウィッグのケアを失敗しないための注意点
「ウィッグのお手入れをしたのに、逆効果だった」といったことにならないよう、NG行動は先に押さえておきましょう。ここでは、3つの注意点について解説します。ひとつずつ見ていきましょう。
ドライヤーを使わない
ウィッグにドライヤーを使用するのは避けましょう。なぜなら、ファッションウィッグの多くは熱に弱い人工毛で作られており、ドライヤーの高温で縮れや劣化が進むからです。
ウィッグを乾かす際は、風通しのよい場所で自然乾燥させるのが基本です。どうしてもドライヤーを使いたい場合は、冷風設定にして、ウィッグから十分な距離を保ちながら使用しましょう。
順番を守り全体にブラシをかける
ウィッグのブラッシングは、毛先から根元の順番に行ってください。なぜなら、毛先だけをブラッシングすると、絡まりや静電気が十分に解消されず、ウィッグ全体のケアが不十分になるからです。
まず毛先の絡まりをほぐし、次に中間部、根元とブラッシングします。こうすることでウィッグ全体が均一にケアされ、ウィッグの毛が抜けるなどのダメージも避けられます。また、金属製の目の粗いブラシを使うと、静電気も抑えられます。
やさしく丁寧に洗う
ウィッグを洗う際は、やさしく丁寧に扱うことが大切です。強くこすったり、もみ洗いをすると、毛材やネット部分が損傷する可能性があります。
ぬるま湯を使い、専用シャンプーを軽く泡立ててから押し洗いをしましょう。シャンプーが残らないようにすすいだ後、コンディショナー水をつくり、ウィッグを浸して軽く梳かします。溜めすすぎをして、タオルでやさしく水気を取ります。
人工毛が使われているウィッグの場合は、乾燥はウィッグスタンドで自然乾燥を行い、乾燥後にウィッグ専用の静電気防止スプレーをすると効果的です。
レディス スヴェンソンの「ウィッグと一緒に安心セット」には、ウィッグ専用シャンプーやトリートメントが含まれ、初めての方でも安心してウィッグケアができます。
ウィッグを洗うための必須アイテム3選
ウィッグを洗う際、専用アイテムを準備しておくと効果的なケアが実現できます。特に、ウィッグ専用のシャンプーやブラシ、スタンドは必需品です。
これらを使うことで、ウィッグを長持ちさせ、美しさを保てます。それでは、ウィッグのお手入れに欠かせないアイテムを3つを見ていきましょう。
ウィッグ専用シャンプー・トリートメント
ウィッグを清潔に保ちながら質感を整えるには、専用のシャンプーが必須です。 通常のシャンプーを使用すると、毛材を乾燥させたり、絡まりの原因となることがあります。
一般のシャンプーは、ウィッグの毛材に適さない成分が多く、摩擦を起こしやすい傾向にあります。一方で、専用シャンプーは静電気の発生を抑えつつ、毛材にダメージを与えずに洗うことができます。
専用シャンプーをぬるま湯に溶かし、ウィッグを軽く押し洗いするだけで十分です。シャンプー後は専用トリートメントで滑らかさを保ち、絡まりや乾燥を防ぎます。
参考:フラウ シャンプーN(ウィッグ専用シャンプー)
参考:フラウ コンディショナーN(ウィッグ専用コンディショナー)
ウィッグ専用ブラシ・コーム
ウィッグのブラッシングには、専用ブラシやコームが欠かせません。目が細かいブラシはウィッグのネットに引っ掛かりやすく、穴を開けてしまう場合があります。
専用ブラシは目が荒く、先端が尖っていないので、毛先の絡まりをやさしく解きながら静電気を防止することができます。とくに静電気の防止には金属製のブラシが効果的です。
ウィッグの使用後やシャンプー後に、毛先から順にブラッシングを行い、ウィッグ全体を整えます。カールのあるウィッグはカールに沿ってブラシをかけるとスタイルの崩れを防げます。
参考:ミネラルイオンブラシ
ウィッグスタンド
ウィッグを型崩れさせずに保管・乾燥させるには、ウィッグスタンドが便利です。 乾燥中や保管時に立体的な形を保つことができます。
平置きや適当な収納方法では、絡まりや型崩れを招きやすくなります。一方で、ウィッグスタンドは通気性を確保しながら、ウィッグ全体のフォルムを維持することができます。
ウィッグスタンドはシャンプー後の乾燥時や、日常の保管時に使用します。旅行時には軽量で折りたたみ可能なタイプを選ぶと便利です。
ウィッグを正しくケアして美しいスタイルで長く使おう
ウィッグを長持ちさせるためには、正しいお手入れが欠かせません。
専用のシャンプーやトリートメントを使い、やさしく洗うことで、ウィッグの美しさを保てます。ブラッシングや保管の際には、専用ブラシやウィッグスタンドを活用して、型崩れや静電気を防ぎましょう。
また、ドライヤーを使用しないなどの注意点も守ることで、ウィッグを傷めずに使えます。これらのケアを続けることで、ウィッグを心地よく使える期間を延ばし、常に美しい状態をキープできます。
レディス スヴェンソンでは、一人ひとりに最適なおしゃれウィッグを提供しています。「ウィッグと一緒に安心セット」と、ウィッグデビューをしてみてはいかがでしょうか。