「ウィッグの分け目がなんだか不自然…」 そう感じたことはありませんか?
ウィッグは手軽にヘアスタイルを変えられる便利なアイテムですが、分け目が不自然な場合、どうしてもウィッグだとバレやすくなってしまいます。
この記事では、ウィッグ専門店であるレディス スヴェンソンが、ウィッグの分け目を自然に見せるための作り方とテクニックを徹底解説!分け目が不自然に見える原因から、自然な分け目のウィッグの選び方、さらにプロ直伝の分け目を作るテクニックまで、詳しくご紹介します。 分け目を変えるメリット・デメリットや、よくある質問にもお答えしますので、ぜひ最後まで読んで、ウィッグをもっと自然に、もっとおしゃれに楽しみましょう!
ウィッグの分け目が不自然に見える原因とは?

ウィッグが不自然に見える理由はさまざまなものがありますが、分け目もその一つ。
頭頂部に近い部分は自分では見えにくい部分ではありますが、座ったときやエスカレーターなどで他人の目につきやすい部分でもあります。ここでは、ウィッグの分け目が不自然に見える原因を3つご紹介します。
ウィッグの分け目が不自然な理由:毛量が多い
ウィッグの分け目が不自然に見える原因の一つに、毛量の多さが挙げられます。
とくに、分け目部分の毛量が多すぎると、毛が密集して地肌が見えにくくなり不自然な印象を与えてしまいます。自然な分け目は、地肌が適度に見えることが重要です。また、つむじ部分の毛量が多い場合も、ウィッグが浮いて見えたり不自然なシルエットになったりすることがあります。
自然に見えるウィッグは、実際の頭皮に見えるように人工皮膚(スキン)と呼ばれる肌色の布が付いています。また、分け目部分の毛が立ちあがるように毛材を手植えすることで、より自然な仕上がりを実現しています。
ウィッグを選ぶ際は、毛量が多い場合に調整カットできるウィッグ専門店に相談すると安心です。
ウィッグの分け目が不自然な理由:位置が不自然
分け目の位置も、ウィッグの自然さを大きく左右する要素です。
人間の頭は、つむじを中心に放射状に毛が生えているため、分け目はつむじの位置と深く関係しています。ウィッグの分け目が、本来つむじがあるべき位置から大きくずれていると、不自然に見えてしまいます。
また、分け目が一直線すぎて不自然な場合もあります。自然な分け目は多少ジグザグしていたり、左右非対称であったりするものです。
ウィッグの分け目の位置が合っているか気になる場合は、ぜひウィッグのつけ方も見直してみましょう。ウィッグをつける位置がズレていると、分け目の位置もズレてしまいます。
参考:ウィッグのつけ方|基本的なかぶり方と重要ポイントを解説
ウィッグの分け目が不自然な理由:毛材の質感が安っぽい
ウィッグの素材や加工技術も、自然な見た目を左右する重要な要素です。
安価なウィッグは、人工毛の質感が不自然であったり、ツヤ感が強すぎたりすることがあります。また、生え際に産毛がなく前髪の分け目がハッキリしていたり、根元のボリュームがないなど、分け目部分の処理が雑な場合も不自然に見えてしまう原因になります。
自然なウィッグを選ぶには、高品質な毛材を使用しているか、分け目部分の処理が丁寧にされているかなどを確認することが大切です。可能であれば、ウィッグを実際に手に取って質感を確認したり、試着してからの購入がおすすめです。
ウィッグを選ぶ際は、価格だけでなく質感や加工技術にも注目して、より自然に見えるウィッグを選びましょう。
参考:ウィッグの分け目の変え方と、不自然に見えないためのポイント
分け目が自然なウィッグを選ぶ3つのポイント
分け目を自然に見せるためには、ウィッグ選びが非常に重要です。
ここでは、分け目が自然なウィッグを選ぶための3つのポイントをご紹介します。
ウィッグの分け目の構造を確認

ウィッグの分け目が自然に見えるかどうかは、分け目部分の構造に大きく左右されます。
とくに注目すべきは、人工皮膚(スキン)の有無と、植毛方法です。
● 人工皮膚(スキン)の有無
人工皮膚とは、分け目やつむじ部分に人工的に作られた皮膚のこと。
人工皮膚があることで、地肌の色や質感を再現し、より自然な分け目を演出できます。人工皮膚がないウィッグは、本来なら地肌が見えているはずの部分が黒くなり、不自然な印象になります。人工皮膚の素材や大きさ・色などを確認し、より自然に見えるものを選びましょう。
● 植毛方法
分け目部分の毛の植え方にも注目しましょう。
人間の髪の毛は、部分的に生えている量や生え方が違います。手植えで作られたウィッグは、部分ごとに毛量や植える方向が調整されているため、より自然な仕上がりになります。機械植えで作られたウィッグは、一定量を一定の幅で植えるため、全体的に毛量が多くなり毛材も一定の方向に流れ、不自然な印象になります。
ウィッグの毛材とカラーをチェック

分け目の自然さだけでなく、ウィッグ全体の毛質とカラーも重要なポイントです。
不自然なツヤや地毛と異なるカラーは、ウィッグ感を強くしてしまう原因になります。
● 毛材
ウィッグは、主に人毛と人工毛(化学繊維)の毛材で作られています。
より自然な質感にこだわるなら人毛100%のウィッグがおすすめです。人工毛が含まれている場合は、人毛とミックスされたウィッグを選びましょう。
● カラー
ヘアピースの場合、自分の地毛の色に近いカラーを選ぶと馴染みやすくなります。
明るすぎるカラーや、不自然なグラデーションカラーは避けましょう。迷った場合は、少し暗めのカラーを選ぶと、自然に見えやすいでしょう。
ウィッグのつむじの位置も重要

自然な分け目を作るためには、つむじの位置も重要な要素です。
つむじの位置が不自然だと、分け目も不自然に見えてしまいます。
つむじは、頭頂部のやや後ろにあるのが自然です。
つむじの位置が真上すぎたり、極端に後ろすぎたりするウィッグは避けましょう。分け目はつむじと同じ方向に分けると自然に見えます。
これらのポイントを参考に、ご自身の頭の形や顔の輪郭に合った、自然な分け目のウィッグを選びましょう。
ウィッグの分け目を変えるメリット・デメリット

ウィッグの分け目を変えることは、手軽に印象を変えられる魅力的な方法です。
しかし、メリットだけでなくデメリットも存在します。ここでは、ウィッグの分け目を変えることによるメリットとデメリットを詳しく解説します。
ウィッグの分け目を変えるメリット:いつもと違う雰囲気を楽しめる
ウィッグの分け目を変える最大のメリットは、なんといっても手軽にイメージチェンジできること。
分け目を少し変えるだけで、顔の印象は大きく変わります。たとえば、いつも右分けの人が左分けにすると大人っぽく落ち着いた印象になったり、前髪の分け方を変えることで可愛らしい雰囲気になったりします。
その日の気分やファッションに合わせて気軽にヘアスタイルを変えられるのは、ウィッグならではの楽しみ方です。
ウィッグの分け目を変えるメリット:顔の印象を変えられる
分け目は顔の印象を大きく左右する要素の一つです。
分け目を変えることで顔の輪郭を強調したり、気になる部分をカバーしたりすることができます。たとえば、丸顔の人がボリュームのあるふんわりした分け目にすると、顔が縦長に見えシャープな印象になります。面長顔の人は前髪を重めにしたり横に広がるような分け目にすることで、顔の長さをカバーできます。自分の顔型に合わせて分け目を工夫することで、より魅力的な印象を作り出すことができるでしょう。
ウィッグの分け目を変えるデメリット:不自然になる可能性がある
ウィッグの分け目を変えると、不自然に見えてしまうリスクも考慮する必要があります。
とくに、人工毛のウィッグは一度クセが付いてしまうと、なかなか元に戻りにくい場合があります。無理に分け目を変えようとすると、ウィッグの毛が浮いてしまったり、分け目がパックリと割れてしまい悪目立ちしてしまうことも。
自然な分け目を作るためには、ウィッグの構造や毛材を考慮し、丁寧にスタイリングする必要があります。
ウィッグの分け目を変えるデメリット:ウィッグの劣化を早める可能性がある
ウィッグの分け目を頻繁に変えることは、ウィッグの劣化を早める原因となる可能性があります。
力を加えて毛を引っ張ったり、地毛用のスタイリング剤を使用したりすると、ウィッグの毛が傷んでしまいパサつきや切れ毛の原因になります。また、分け目部分の毛が抜けて薄くなってしまったり、ウィッグのネットが傷んでしまうことも考えられます。ウィッグを長持ちさせるためには、分け目を変える頻度を控えめにし、丁寧なケアを心がけることが大切です。
【プロ直伝】ウィッグの分け目の作り方ステップ

ウィッグの分け目を自然に見せるためには、いくつかのコツが必要です。
ここでは、プロのウィッグスタイリストが初心者でもかんたんに分け目が変えられるテクニックをご紹介します。
ウィッグの分け目の作り方1. 必要なものを準備する
まずは、以下のものを用意しましょう。
・ウィッグを固定できるスタンド(またはボウタイやマネキン)
・できるだけ目の細かいコーム(持ち手の先が尖っているもの)
・ドライヤー
・ヘアクリップまたはダッカール
・ウィッグ用のスタイリング剤
・カット用ハサミ(必要に応じて)
ウィッグの分け目の作り方2. 分け目の位置を決める
ウィッグの分け目を作る前に、理想の分け目を決めましょう。
顔の形やなりたい印象に合わせて、センター分け、サイド分け、ジグザグ分けなど、さまざまな分け方を試してみるのがおすすめです。分け目の位置によって、顔の印象は大きく変わります。
ウィッグの分け目の作り方3. コームで丁寧に分け目を作る
ウィッグをウィッグスタンドに固定し、コームを使って丁寧に分け目を作ります。
分けたい部分の毛を少しずつ分け取り、根元からしっかりと分け目をつけるのがポイントです。分け目がぼやけてしまう場合は、持ち手の先が尖っているコームを使い、コームの先をウィッグのネットにやさしく沿わせ、人工皮膚(スキン)が見えるように丁寧に分けましょう。
ウィッグの分け目の作り方4. ドライヤーでクセを付ける
ウィッグの分け目を作ったら、ドライヤーを使ってクセ付けをします。
分け目に沿って温風を当て、手でやさしく押さえるようにして形を整えましょう。こうすることで分け目が長持ちし、より自然な仕上がりになります。
ドライヤーを使用する際には、ウィッグにダメージを与えないように注意しましょう。ウィッグによっては、ドライヤーやアイロンの使用ができない場合があります。とくに、人工毛が含まれているウィッグは熱でかんたんに傷んでしまうので、必ずメーカーに確認してからスタイリングしましょう。
ウィッグの分け目の作り方5. 必要に応じてカットや毛量調整
分け目の毛量が多すぎる場合は、カットや毛量調整を行いましょう。
カットする場合は、少しずつ丁寧に理想のボリュームに近づけていくのがポイントです。毛量調整には、すきバサミを使うと自然な仕上がりになります。
自信がない場合は無理に自分でカットせず、レディス スヴェンソンなどの専門店のウィッグスタイリストに依頼すると安心です。
ウィッグの分け目の作り方6. スタイリング剤でキープ
最後に、ウィッグ専用のスタイリング剤を使って分け目をキープします。
ウィッグ専用のスタイリング剤を軽く吹きつけ、手で形を整えましょう。スタイリング剤を使いすぎると、ウィッグの質感が重たくなってしまうため、少量ずつ慎重に使うのがコツです。
【Q&A】ウィッグの分け目に関するよくある質問

Q. 分け目のボリュームがでないときの対処法は?
ウィッグの分け目にボリュームがなくぺたんとしてしまうのは、多くのウィッグユーザーが経験する悩みです。
原因としては静電気や湿気、保管方法などが考えられます。以下の方法を試してみてください。
● ウィッグ用スプレーの使用
ウィッグ専用のスタイリングスプレーを使用することで、分け目をふんわりと立ち上げることができます。つけすぎに注意し、少量ずつ使うのがコツです。
● ドライヤーで根元を立ち上げる
分け目の根元を軽く濡らし、ドライヤーで温風を当てながらブラシで立ち上げるように乾かすと、自然なボリュームが出ます。ドライヤーの使用については、毛材が人毛または耐熱素材であることが前提です。必ず取り扱い説明書などで確認しましょう。
● 逆毛を立てる
分け目の内側の部分に軽く逆毛を立てることで、ボリュームを出すことができます。ただし、やりすぎると毛材が傷む原因になるので注意が必要です。
● 保管方法の見直し
平置きにせず必ずウィッグスタンドを使用するなど、スタイルの崩れを防ぐ保管方法を心がけましょう。しばらく使わないときはカバーなどをかけて高温多湿に注意して保管しましょう。
レディス スヴェンソンでは、ボリュームがなくなったり、スタイルが崩れてしまったウィッグのセットも承っておりますので、ぜひプロにご相談ください。
Q. 分け目のアレンジに失敗したら?
ウィッグの分け目アレンジはちょっとしたコツが必要ですが、以下の方法でリセットできます。
● ブラッシング
まずはウィッグ全体を丁寧にブラッシングして、絡みやクセを取り除きましょう。
絡みやクセがひどい場合は毛先から根元の順にとかし、毛材やネットを引っ張らないように注意しましょう。
● シャンプー&コンディショナー
ウィッグ専用のシャンプーとコンデショナーでやさしく洗い、スタイリング剤などの汚れを洗い流します。
● 自然乾燥
タオルで軽く水気を切り、ウィッグスタンドにセットして自然乾燥させます。ドライヤーを使う場合は、低温で優しく乾かしましょう。
● 再スタイリング
完全に乾いたら、もう一度分け目を作ってスタイリングします。
何度か繰り返すうちに、コツがつかめるはずです。焦らず、丁寧にやり直してみましょう。
「シャンプーしてもスタイリング剤がおちない」「上手にスタイリングできない」などの場合は、レディス スヴェンソンなどのウィッグ専門店に相談しましょう。
Q. 分け目を変えられるウィッグの特徴は?
すべてのウィッグが、自分で分け目を変えられるわけではありません。分け目を変えられるウィッグを選ぶ際には、以下の点に注目しましょう。
● 人工皮膚(スキン)の範囲が広い
人工皮膚の設置や大きさは、ウィッグによって異なります。人工皮膚が大きい(範囲が広い)ウィッグほど、どこの位置でも分けても自然な頭皮に見えるため、分け目のアレンジがしやすくなります。
● 手植えで植毛されている
毛材が手植えで植えられているウィッグは、分け目を自由に変えやすい傾向があります。
機械植えで植毛されているウィッグは毛材が一定方向に流れやすいため、毛の流れを本来の流れから変えたり、立ち上がりを作ることは難しい場合があります。
● 耐熱毛材を使用している
耐熱性のウィッグであれば、ドライヤーやヘアアイロンを使って分け目をクセ付けすることができます。自分で分け目を変えたい方は、ヘアアレンジできるウィッグを選ぶと安心です。
ウィッグ専門店のスタッフに、購入前に相談してみるのがおすすめです。
【まとめ】分け目が自然なウィッグで、もっとおしゃれを楽しもう!
この記事では、ウィッグの分け目が不自然に見える原因から、自然なウィッグを選ぶポイント、分け目の作り方まで幅広く解説しました。
ウィッグの分け目を自然に作ることで、よりおしゃれで自信に満ちたスタイルを楽しめます。
ウィッグの分け目は、ちょっとした工夫で大きく印象が変わります。
毛量や分け目の位置に注意し、ご自身の顔の形やなりたいイメージに合わせて調整することで、ウィッグとは思えないほど自然な仕上がりを実現できます。
ぜひこの記事でご紹介したテクニックを参考に、ウィッグの分け目を自在に操り、新しい自分を発見してみてください。
自然なウィッグ選びでお悩みの場合は、レディス スヴェンソンにご相談ください。
プロのウィッグスタイリストが、分け目や毛質、カラーなど細部にまでこだわったウィッグ選びをサポート。まずはお気軽にご相談ください。