「ウィッグの前髪がペタンとしてボリュームがない」 「上手く立ち上げられない」 そんなお悩み、ありませんか?
レディス スヴェンソンがお届けするこの記事では、 ウィッグの前髪をふんわり立ち上げ自然に見せるスタイリング術と、そのキープの秘訣を徹底解説! ウィッグの前髪が立ち上がらない原因から、 基本のスタイリング方法、 前髪を理想の形に立ち上げる新商品まで、 あなたのウィッグ前髪の悩みを解決します。
ウィッグ前髪を自在にアレンジして、 理想の自分を手に入れましょう!
ウィッグの前髪が立ち上がらない原因と対策

前髪にボリュームが出ないと、ヘアスタイルの美しさが半減するだけでなく、人の髪のように自然に見えず不自然に感じてしまいます。ここでは、ウィッグの前髪が立ち上がらない主な原因を3つご紹介します。
ウィッグの前髪が立ち上がらない原因:ウィッグの構造
ヘアスタイルのキープ力は、ウィッグの構造やカット技術によって大きく変わります。
高品質なウィッグは、毛材がネットに手植えされて作られています。
人の髪は部分的に生えている量や生え方がちがいます。手植えで作られたウィッグは、人の髪と同じように量や生え方を細かく調整しながら植えられているため、前髪の立ち上がりも再現しやすくなります。
一方で、低価格なウィッグは、毛材をネットに機械で縫いつけて作られている場合が多くあります。
機械で縫いつけて作られたウィッグは、毛材がどの部分も一定の量で、一定の方向になるように設定されています。毛量も多いうえ毛の流れを変えるスタイリングが難しく、ウィッグの前髪を立ち上がらせることはできません。
対策としては、以下の点が挙げられます。
● 手植えで作られたウィッグを選ぶ
ウィッグを選ぶ際は、ふんわりした前髪を作りやすい手植えのウィッグを選びましょう。毛材は自然な質感の人毛かミックス毛のウィッグがおすすめです。
● ウィッグをカット調整する
ウィッグ専門店のウィッグスタイリストに毛量を調整してもらったり、プロの手で前髪が立ち上がるようにセットしてもらうことで、理想のヘアスタイルを作ることができます。
参考:ウィッグの材質による違い|毛材や製造方法別の特徴とは?
ウィッグの前髪が立ち上がらない原因:静電気と乾燥
静電気は、ウィッグの毛材が張り付き合いボリュームが出にくくなる原因の一つです。とくに乾燥した季節や、人工毛(化学繊維)を使用したウィッグは静電気を起こしやすい傾向にあります。静電気によって毛材がまとまってしまうと、ボリュームが出にくくふんわりとした立ち上がりは叶えられません。
対策としては、以下の点が有効です。
● 静電気防止スプレーを使用する
ウィッグ専用の静電気防止スプレーを毛材に吹きつけることで、静電気の発生を抑えることができます。毛材の表面をコーティングし静電気を抑える一方で、つけすぎると質感が重くなってしまいます。吹きつける際は量に注意し、ウィッグ全体に均一に行き渡るように30cmほど離してスプレーしましょう。
●保湿ケアを行う
ウィッグ専用のトリートメントを日常のケアに取り入れて、毛材の乾燥を防ぎましょう。
保湿だけでなく、傷んだ毛材にも効果的です。ウィッグのシャンプー時やタオルドライのあとなどに使用できます。とくにスタイリングを繰り返した前髪や毛先は絡んだり、傷みやすいのでおすすめです。
参考:シリコンスプレーを使ったウィッグの絡まり防止&長持ちのコツ
ウィッグの前髪が立ち上がらない原因:ケアや保管方法
誤ったケア方法も、ウィッグの前髪が立ち上がらない原因となります。
たとえば、毛材が乾いた状態でブラッシングを行うと、摩擦によって静電気が発生しやすくなります。
また、保管方法も重要です。ウィッグを平らに置いた状態で保管すると、毛材が絡まったり、変なクセがついて美しいヘアスタイルが崩れやすくなります。
対策としては、以下の点に注意しましょう。
● 正しいブラッシング方法を実践する
目の粗いのブラシを使用し、毛材が少し湿った状態でやさしくブラッシングしましょう。絡みがある場合は、毛先から根元の順で絡みをとります。ウィッグの毛材やネットを引っ張らないように注意しながら行いましょう。
● 適切な保管方法を守る
ウィッグスタンドを使用してウィッグのスタイルを崩さないように保管しましょう。しばらく使わない場合は、ケースに入れておくと安心です。
● ウィッグのシャンプー方法
ウィッグが傷まないようにやさしく洗いしましょう。ウィッグのシャンプーはブラシでのとかし洗いが基本です。とくに人毛100%のウィッグは毛材が絡みやすいので、毛材を真っすぐに伸ばして洗えるよう、洗面台など広い場所で洗いましょう。
参考:ウィッグの失敗しない洗い方とは?3つのタイプ別(人毛・ミックス毛・人工毛)で解説
ウィッグの前髪が立ち上がらない原因について解説しました。
お持ちのウィッグの前髪が思うように立ち上がらない場合は、是非参考にしてみてください。
次のセクションでは、ウィッグのプロが教える「前髪を美しく立ち上げるスタイリングテクニック」をご紹介します。
ウィッグ前髪を立ち上げる!基本のスタイリング方法

ウィッグの前髪を理想の立ち上がりにするために、基本となるスタイリング方法をステップごとにご紹介します。必要なものを揃え、丁寧にスタイリングすることで自然で美しい前髪を実現できます。
ウィッグの前髪を立ち上げるために準備するもの
スタイリングを始める前に、以下のものを準備しましょう。
● ウィッグスタンド
ウィッグを固定し、スタイリングしやすくします。ウィッグハンガーよりも、ウィッグをスタイリングするためのボウタイ(頭部のように丸くなっているヘッドマネキン)などがあると便利です。
● ヘアアイロン
前髪を立ち上げるために使用します。ヘアアイロンを使用する場合は、温度調節機能つきのもので、100℃程度の低温が設定できるものを使いましょう。使用する場合はウィッグの耐熱温度を確認してから使用しましょう。
また、ヘアアイロンの使用ができないウィッグ製品もあるので、アイロンを使用の際は取扱説明書を確認しましょう。
● カーラー
ふんわりとした自然なカールを作りたい時に使用します。前髪を立ち上げる場合は、前髪用のカーラーを使用しましょう。
● スタイリング剤
ウィッグ専用のスタイリング剤を使用しましょう。人の髪用のスタイリング剤は、ウィッグの毛材を傷める可能性があります。
● ウィッグ用コームまたはブラシ
ウィッグの毛を整え、絡まりを防ぎます。ウィッグをスタイリングする際は、目のあらいブラシがおすすめです。
● ヘアクリップ
前髪をブロッキングする際に使用します。
● 霧吹き
ウィッグを湿らせる際に使用します。
ウィッグの前髪を立ち上げるスタイリング:ヘアアイロン

ヘアアイロンを使うことで、ウィッグの前髪をふんわり立ち上がらせることができます。以下の手順で、理想のスタイルに近づけましょう。
1. ウィッグをウィッグスタンドに固定します。
2. ウィッグの前髪を、スタイリングしやすいようにヘアクリップでブロッキングします。
3. ヘアアイロンを低温(100℃程度)に設定し、温まるのを待ちます。
4. ブロッキングした前髪の毛束を少量ずつ取り、根元から滑らせるようにヘアアイロンを当てます。
5. 希望のスタイルに合わせてカールをつけます。
6. ヘアアイロンの粗熱を取り、スタイリング剤でカールをキープします。
● ヘアアイロンを使う際の注意点
ウィッグの毛材には耐熱温度があります。
人毛100%のウィッグは、人の髪とほぼ同じようにヘアアイロンの使用が可能ですが、人工毛(化学繊維)は熱を加えると縮れたり傷んだりします。耐熱性の毛材を使用しているか、メーカーに事前に確認してからスタイリングを行い、必ず低温から試しましょう。
また、毛材の種類に関わらず、同じ部分に長時間ヘアアイロンを当て続けるとウィッグが傷む原因になります。スタイリングする際は、なるべく手早く行いましょう。
ウィッグの前髪を立ち上げるスタイリング:カーラー

カーラーを使えば、コテやアイロンなどで加熱せずに、ふんわりと自然に立ち上がる前髪を作ることができます。熱によるダメージを避けたい方にもおすすめです。
1. ウィッグをウィッグスタンドに固定します。
2. ウィッグの前髪を、スタイリングしやすいようにヘアクリップでブロッキングします。
3. 前髪の毛束をカーラーで巻き込みます。
4. ウィッグの状態によりますが、そのまま1時間ほど放置します。できればウィッグを使用する前日の夜に仕込んでおくと安心です。
5. カーラーを外し、手ぐしでスタイルを整えます。
6. 必要に応じて、ウィッグ用のスタイリング剤で形をキープします。
ウィッグの前髪を立ち上げるスタイリング剤の選び方
スタイリング剤は、ウィッグの前髪のスタイルをキープするために重要なアイテムです。
目的や仕上がりのイメージに合わせて、適切なスタイリング剤を選びましょう。
● スプレー
軽いつけ心地で、自然なニュアンスをキープできます。ふんわりとしたエアリーなヘアスタイルに向いています。つけすぎると毛材がまとまって不自然に見えてしまうので、ウィッグから30cmほど離し少量ずつスプレーしましょう。
● バーム
キープ力やニュアンスなど理想のヘアスタイルによって選びましょう。束感やツヤ、動きのあるヘアスタイルに向いています。少量を手に取り手のひらでよく伸ばし、ウィッグの前髪の内側から揉みこむようにつけます。
● スタイリング剤を使う際の注意点
スタイリング剤をつけすぎると、毛材がベタついたり重くなって立ち上がりがキープできない原因になります。少量ずつ様子を見ながらつけましょう。バームなどは毛先からつけ、根元につけないように注意しましょう。使用したあとは、必ずシャンプーをしてスタイリング剤の成分を落としましょう。洗い残しはウィッグの毛材を傷める原因になります。
これらのスタイリング方法を参考に、ウィッグの前髪をふんわり立ち上げて、理想のヘアスタイルを手に入れましょう。スタイリングが上手く行かない場合は、レディス スヴェンソンなどのウィッグ専門店に相談しましょう。
ウィッグの前髪の立ち上がりを長時間キープ!新商品「フロンデール」
ウィッグの前髪を美しく立ち上げるには、前述でご紹介したとおりウィッグの選び方やスタイリングが重要です。
さらに、耐熱ウィッグで上手にヘアセットできたとしても、ヘアアイロンやスタイリング剤でウィッグを傷めるリスクもあり、ご自身で行うことは推奨できません。
そんな前髪の立ち上がりの悩みを解消する製品が、レディス スヴェンソンから新登場。ここでは、注目の「フロンデール」を詳しくご紹介します!
ウィッグの前髪を立ち上げる「フロンデール」が生まれた理由
従来のウィッグで前髪を立ち上げたスタイルをキープする事は、ウィッグ自体を傷めるリスクやスタイリング技術、その後のケアも含めとても手間がかかることです。
少し前まではウィッグの前髪を立ち上げるようとすると、ハードスプレーなどを使用し風が吹いてもなびかないくらい固めなければキープできませんでした。しかし、スタイリング剤を酷使するとウィッグの美しさを損なってしまいかねません。スタイリング剤の成分がシャンプーで落とし取れず白い粉状のものが毛材の表面に残ったり、粘着して束状になった毛材が傷んで切れてしまうことが常でした。
ウィッグなら、地毛で再現できない理想のヘアスタイルが叶えられるとはいえ、ウィッグの前髪は自由度が低いと思う方も少なくありません。
そこで、ウィッグメーカーとして40年にわたりお客様のお悩みに寄り添ってきたスヴェンソンが新製品「フロンデール」を開発。その理由は「ウィッグのスタイリングをかんたんにし、ウィッグユーザーが望む美しいヘアスタイルを実現したい」「もっと自由におしゃれを楽しんでもらいたい」という想いからでした。
ウィッグの前髪を立ち上げる フロンデールの特徴
フロンデールに使用されているテクノロート(ナイロン製のワイヤー) は、硬すぎず柔らかすぎず誰でもかんたんに扱うことが出来ます。テクノロートは好きな角度に曲げることができ、その状態をキープできるので、お好きな前髪を楽しむことができます。
さらに、針金のような金属ではなく、ナイロン製のテクノロートを採用することで、レントゲン検査やMRI、CTにも対応可能。空港の金属探知機も装着したまま通ることができます。

ウィッグのベースネットとフロンデール部分は分離して作られていて、お客さまのご要望に応じて設置が可能です。カバーしたい範囲に合うベースネットを選び、あとから前髪部分にフロンデールを設置します。
ウィッグの前髪を立ち上げる フロンデールのスタイル
フロンデールに内蔵されているテクノロートの高さは10.0mm。ウィッグユーザーの希望やスタイリングのしやすさを叶えるために試行錯誤を繰り返し、自然で華やかな立ち上がりを計算して作られています。
針金のように曲げ伸ばしが可能なので、前髪のスタイルの変化も楽しむことができます。たとえば10.0mmの高さを存分に活かして、ふわっとエアリーに立ち上げることもできれば、少し角度を変えてナチュラルな仕上がりも演出できます。もちろん、完全に前髪をおろすスタイルも可能で、気分によって前髪のスタイルを変えられます。
さらに、ネットと分離した形状のため、立ち上げる箇所も自由自在。センター分けやサイド分けなど、ウィッグユーザーお一人おひとりの叶えたいヘアスタイルを実現できる画期的な製品です。

ウィッグの前髪を美しく立ち上げることは、スタイリング技術や手間がかかることでしたが「フロンデール」がそのお悩みを解消します。
レディス スヴェンソンでご試着もできますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
※一部お取り扱いのない店舗もございます。
ウィッグの前髪のお悩み解決!よくある質問まとめ
Q. ウィッグの前髪のスタイリングがすぐに崩れてしまう
ウィッグの前髪のスタイリングが崩れる原因はさまざまありますが、とくに湿気やスタイリング剤の不足が挙げられます。
ウィッグの前髪をスタイリングしたあとは、ウィッグ専用のスタイリング剤でしっかりと固定することが重要です。また、湿気の多い日は外出前に再度スタイリング剤を塗布すると効果的です。
スタイリング剤を使用したあとは、必ずウィッグのシャンプーをし、毛材に付着した成分をしっかりおとしましょう。
Q. ウィッグの前髪を立ち上げたあとの保管方法は?
ウィッグをスタイリングしたあとの保管方法としては、ヘアスタイルの崩れを防ぐためにウィッグスタンドを使用するのがおすすめです。
直射日光や高温多湿を避け、風通しの良い場所に保管しましょう。しばらく使わない場合は、保管前にブラッシングをして、絡まりを取り除いておくことも大切です。保管用のネットやケースに入れておくと、ホコリや汚れから守ることができます。
Q. ウィッグの前髪を不器用でもスタイリングする方法は?
スタイリングに自信のない方におすすめの方法としては、カーラーを使ったスタイリングがあります。
前髪全体をカーラーで巻き、数分置いてから外すだけで、ふんわりとした自然な立ち上げができます。ウィッグ専用のスタイリング剤を使用することで、カールをキープすることができます。
まとめ|ウィッグ前髪を自在にアレンジして、理想の自分に!
ウィッグの前髪は、ウィッグユーザーにとって長年の課題でもありました。
本記事では、前髪がふんわり立ち上がらない原因から、ヘアアイロンやカーラーを使った基本的な前髪のスタイリング、スタイリング剤の選び方、そして新製品「フロンデール」のご紹介まで、ウィッグの前髪を美しく立ち上げるさまざまなテクニックをご紹介しました。
ウィッグ前髪のスタイリングは、ちょっとしたコツで格段に仕上がりが変わります。ぜひこの記事でご紹介した方法を参考に、ウィッグ前髪を理想の形にスタイリングして、より魅力的な自分を演出してみてください。
とくに、前髪の立ち上がりでお困りの方には、新製品「フロンデール」がおすすめです。スタイリング技術やスタイリング剤不要で、ウィッグの毛質を傷めずに思い通りのスタイリングを長時間キープできます。ぜひ一度ご試着ください。
レディス スヴェンソンでは、お客様のウィッグに関するお悩みに寄り添い、最適なスタイリング方法やケア方法をご提案しています。ウィッグのことでお困りの際は、お気軽にご相談ください。