Prepare Heat 01

ウィッグの暑さ対策ガイド!蒸れ・不快感を解消し快適な夏へ

ウィッグを愛用する多くの方が、試練に感じる季節、夏。
通気性が良いウィッグもありますが、ウィッグは地毛の上に常に帽子をかぶっているようなもので、とくに夏場の暑さのお悩みを抱えているのではないでしょうか。暑さや蒸れによる不快感は、せっかくのおしゃれやお出かけの妨げになり、ウィッグを長時間にわたって着用する方にとってはしっかり対策しておきたい問題です。

この記事では、そんな夏のウィッグの暑さ対策を徹底的に解説します。
ウィッグが暑く感じる、蒸れやすい原因から、できるだけ涼しいウィッグの選び方、すぐに試せる暑さ対策アイテム、そして大切なウィッグを清潔に保つためのお手入れ方法まで、プロの視点から具体的にお伝えします。

ウィッグ着用時の暑さが変わるポイント|素材・植え方・色で涼しく

目を閉じている女性

ウィッグの暑さ対策は、実はウィッグを選ぶ段階から始まっています。
どんなウィッグを選ぶかによって、夏場の快適さは大きく変わってくるのです。ここでは、暑がりさんが押さえておきたい涼しいウィッグを選ぶポイントをご紹介します。
これらのポイントを知っておけば、ウィッグ購入時から賢い選択ができ、ウィッグを使い始めてからの不快感を軽減できるでしょう。

涼しいウィッグの選び方1:カバー範囲に合う大きさ

ウィッグにはさまざまな種類があり、それぞれ頭を覆う範囲や構造が異なります。
種類によって通気性や暑さの感じ方も変わってくるため、ご自身の用途や求めるスタイルに合わせて最適な種類を選びましょう。

・フルウィッグ
頭全体をカバーしたり、ヘアスタイルを大幅に変えられる全頭タイプのウィッグです。
フルウィッグは、頭全体を覆うため最も通気性が重要です。ウィッグのベースキャップは通気性の高いメッシュ素材や、吸汗速乾素材、通気孔のあるものがおすすめです。購入時にスタイルをカット調整するだけでなく、毛量を減らしてみましょう。

・ヘアピース(部分ウィッグ)
前髪や頭頂部など、気になる部分だけをカバーするベースネットが小さいウィッグです。
部分的なカバーになるので、フルウィッグよりも頭を覆う範囲が少ないので蒸れにくい傾向があります。

・ハーフウィッグ
ベースネットがフルウィッグとヘアピースの中間くらいの大きさのウィッグです。
カバー範囲は広いものの、フルウィッグのように全頭を覆うキャップの形状ではなく頭の半分程度を覆うウィッグです。部分ウィッグで気になる部分がカバーしきれない場合におすすめです。

なるべく涼しいウィッグを選ぶなら、ヘアピース(部分ウィッグ)やハーフウィッグがおすすめです。
スヴェンソンでは、お客さま一人ひとりの頭の形やカバー範囲に合わせて製作するオーダーメイドウィッグもご用意しており、ヘアスタイルはもちろん通気性にも配慮した製品をご提案できます。
ウィッグの通気性は形状だけでは分からない場合があるので、必ず試着をして確認しましょう。

涼しいウィッグの選び方2:毛材の植え方で通気性が変わる

ウィッグはベースネット部分に毛材が植毛されて作られています。
植え方には2種類あり、職人の手で丁寧に植毛していく「手植え」と、機械で一定の量を一定の間隔で植えていく「機械植え」があります。

製造費が抑えられる「機械植え」は、ウィッグ全体の毛量が多い場合があります。
とくにつむじなどに毛が密集し黒く見えていると、暑いだけでなく自然なヘアスタイルに見えません。また、毛の植えられ方や方向が一定で、ヘアスタイルを自分好みに調整しにくい場合があります。

手植えで作られたウィッグは、実際の髪の毛のように部分的に植え方や毛量が調整されていて自然に見えます。
製造の段階からていねいに毛量が調整され、通気性がよく毛流れも計算されているのでヘアスタイルも自然に変更できます。少しでも涼しいウィッグが欲しい方におすすめです。

暑さや蒸れが気になる方は、できるだけ手植えで作られたウィッグを選ぶと安心です。
製法や毛材によって価格が変わるので、それぞれの特徴を理解し、ご自身の重視するポイントに合わせてウィッグを選びましょう。

参考:ウィッグを自然に見せるには?3つのポイントと選び方のコツを解説

涼しいウィッグの選び方3:太陽光を味方につけるカラーテクニック

意外かもしれませんが、ウィッグの色も暑さの感じ方に影響を与えることがあります。
一般的に、黒や濃い色の物体は太陽光を吸収しやすく、熱を持ちやすい性質があります。逆に、白や明るい色の物体は太陽光を反射しやすいため、温度が上がりにくい傾向にあります。
もちろん、ファッション性やご自身の髪色との馴染みも大切ですが、とくに夏場は少し明るめのカラーや、ハイライトが入ったデザインなどを選んでみるのも、ささやかな暑さ対策になります。見た目も涼しげで、軽やかな印象を与えることができるでしょう。

ウィッグの涼しさを左右する「大きさ」「植え方」「カラー」をご紹介しました。
次のセクションでは、暑さ対策に便利なアイテムをご紹介します。

ウィッグライフを快適に!暑さ対策マストアイテム

できるだけ涼しいウィッグを選んだとしても、近年の夏の暑さを考えるとさらに対策しておきたいものです。
ここでは、ウィッグユーザーの夏をより快適にするための「マストアイテムTOP3」をご紹介します。これらのアイテムを上手に活用することで、ウィッグ内部の不快な蒸れや汗を効果的に減らすことができます。

ウィッグの暑さ対策アイテム:爽やかミストでウィッグをクールダウン

暑さを感じた時に手軽にクールダウンできるのが、冷感スプレーです。
近年はドラッグストアなどでもさまざまな冷感スプレーが販売されていますが、衣類用の商品はウィッグの毛材を傷めてしまうリスクがあります。冷感スプレーを使用する場合は、ウィッグ専用のミストがおすすめです。
レディス スヴェンソンの「フラウ クーリングミスト」は、ウィッグの内側(ネット部分)に直接スプレーすることで、ひんやり感を得ることができます。

フラウ クーリングミスト

・使用タイミング
ウィッグ装着前や、外出先で暑さを感じた時、休憩時などに使用すると効果的です。こまめに使うと冷感が長続きします。

・使用方法
ウィッグの内側(ネット部分)や帽子の内側にスプレーしましょう。

化粧品にも使われている抗菌剤を配合し、雑菌が繁殖しやすいウィッグや帽子を守ります。
アルコールフリーで、頭皮に当たる部分にも安心して使用できます。

ウィッグの暑さ対策アイテム:汗拭きシートで生え際やうなじをサラサラキープ

ウィッグの生え際やうなじ、おでこなどの汗をかきやすい部分は、こまめにケアすることが大切です。
「頭皮は顔の3倍程度の汗をかく」といわれているので、汗拭きシートなどでケアしましょう。レディス スヴェンソンの「リフレッシュシート」は大判サイズでしっかり汗をふき取ることができ、暑い時期の強い味方です。

リフレッシュシート

・選び方のポイント
肌へのやさしさ(アルコールフリー、無香料など)、清涼感、シートの大きさなどを考慮しましょう。

・効果的な使い方
汗を感じたら、ウィッグを少し持ち上げて、生え際やおでこ、首筋などをやさしく拭き取ります。

こまめな汗対策は、ウィッグ着用時の不快感を軽減するだけでなく、かゆみなどの頭皮トラブルを防ぐことにも繋がります。
また、ウィッグに汗や皮脂が付着するのを防止することで、ウィッグを清潔に保つことができます。

本格的な夏に向けて、ウィッグライフを快適にするアイテムを準備しておきましょう。冷感を感じることで汗や皮脂を抑制でき、ウィッグのダメージ軽減にも繋がります。

ウィッグの暑さ対策に!快適ヘアアレンジ

暑い季節にはウィッグの髪がえり足や首にはりついて、暑さや不快感が増すことがあります。
そんな時は、簡単なヘアアレンジでウィッグの髪をすっきりまとめるのがおすすめです。見た目も涼やかにして、暑い夏を乗り切りましょう!

ウィッグの暑さ対策アレンジ:かんたんお団子ヘア

お団子ヘアのウィッグ

ウィッグの髪を頭の下の方で一つにまとめ、お団子にするだけの簡単アレンジです。
年代問わず似合うアレンジで、きちっと決めすぎず、ゆるくまとめるのがトレンド。ウィッグの毛材をきつく結びすぎるとベースキャップに負担がかかるので、ゴムでまとめる際はやさしくまとめるようにしましょう。

・まとめる位置
頭の高い位置でまとめるとウィッグキャップが見えてしまうので、えり足に近い低い位置でまとめましょう。

・耳回り
耳回りの毛をとりすぎると、もみあげ部分のキャップが見えてしまう場合があります。耳周りの後れ毛を多めにとったり、ゴムで結んだあとに毛束を細く引き出して、ゆるいアレンジを心がけましょう。

・ヘアアクセサリー
髪の毛を挟むタイプのクリップ型がおすすめです。ウィッグのネットを破いたり、毛材が抜ける原因になるので、ピンの使用は控えましょう。

お団子の位置や大きさで印象も変わるので、その日の気分やファッションに合わせて楽しめます。ヘアアレンジに自信のない方は、ヘアバンドと合わせると自然に見えます。

ウィッグの暑さ対策アレンジ:ハーフアップヘア

ハーフアップヘアのウィッグ

耳上のあたりの髪を少量とり、後ろでまとめるハーフアップもおすすめです。
本来のヘアスタイルの長さも残すことで、フェミニンな雰囲気に。顔周りがすっきりし、首周りの髪も持ち上がるため通気性が良くなります。

・アイロンの使用
耐熱性のあるウィッグの場合は、軽く巻いてから結ぶのもおすすめです。
ウィッグによってはヘアアイロンが使えない場合があるので、取扱説明書やメーカーに確認してから使用しましょう。

・ヘアアクセサリー
ビーズやパールなどの飾りのついたゴムやシュシュなどを使って、おしゃれにアレンジすることもできます。

これらのアレンジは、ウィッグの毛流れに逆らわず、無理な力を加えないようにやさしく行いましょう。アレンジ後はブラッシングをして、ウィッグの毛材が絡まないようにケアすることも大切です。

参考:動画でわかる! 自分でできる ウィッグアレンジ

暑い時期のウィッグケア決定版!清潔を保つ正しいお手入れ方法とシャンプー頻度

泡を持っている手

汗や皮脂の分泌が増える夏場は、ウィッグも通常より汚れやすくなります。
ウィッグを清潔に保つことは、快適な着用感のためだけでなく、頭皮トラブルを防いだりウィッグ自体の寿命を延ばすためにも非常に重要です。
ここでは、夏のウィッグのお手入れ方法と、適切なシャンプー頻度について詳しく解説します。

暑い時期のウィッグのお手入れ

夏場のウィッグのお手入れは、普段よりていねいに行いましょう。
汗や皮脂汚れを放置すると、ニオイの原因になったり、ウィッグの毛材を傷めたりすることがあります。

・ウィッグを着用した後のブラッシング
ウィッグを外したら、目のあらいブラシでやさしくブラッシングし、ホコリや絡まりを取り除きます。
毛先から少しずつ絡みをとり、根元に向かってとかしていくのがポイントです。

・暑い時期のウィッグのシャンプー頻度
ウィッグを毎日着用する場合、夏場のシャンプーは1週間に1回程度が目安ですが、汗を多くかいた日や汚れが気になった場合は、その都度シャンプーしましょう。
ただし、洗いすぎもウィッグを傷める原因になるため、状態を見ながら調整しましょう。

・ウィッグの正しいシャンプー方法
1. 準備
ウィッグ専用のシャンプー、トリートメント、洗面器、タオル、ウィッグスタンドを用意します。

2. ブラッシング
シャンプー前に、ウィッグ全体のホコリを落とし、毛のもつれを優しくブラッシングで整えます。

3. シャンプー
洗面器に常温の水を溜め、ウィッグ専用シャンプーを適量溶かしてシャンプー水を作ります。ウィッグを浸し、ブラシでやさしくとかします。

4. すすぎ
シャンプー水を流し再度水を溜め、泡が出なくなるまですすぎます。シャンプー剤が残っていると、頭皮のかゆみやウィッグの傷みの原因になります。

5. コンディショナー
シャンプー同様に洗面器に常温の水を溜め、ウィッグ専用コンディショナーを適量溶かしてコンディショナー水を作ります。ウィッグを浸し、ブラシでやさしくとかします。

6. すすぎ
コンディショナー水を流し再度水を溜めてすすぎます。

7. タオルドライ
清潔なタオルでウィッグをやさしく挟み、水気を取ります。絞ったり、強く擦ったりしないように注意しましょう。

8. 乾燥
ウィッグスタンドにかけ、直射日光を避けて風通しの良い場所で自然乾燥させます。ドライヤーはウィッグの毛材を傷める可能性があるので、使用は避けましょう。

9. 保管方法
ウィッグを使用しない時は、型崩れを防ぐためにウィッグスタンドにかけておきます。夏はとくに湿度が高いので、風通しの良い場所に保管しましょう。

これらの手順を丁寧に行うことで、ウィッグを清潔に保ち、快適な状態を長く維持することができます。

参考:ウィッグの失敗しない洗い方とは?3つのタイプ別(人毛・ミックス毛・人工毛)で解説

ウィッグの夏のダメージに!あると便利なケアグッズ

暑い時期の強い紫外線や汗は、ウィッグにとってもダメージの原因となります。
日頃のお手入れに加えて、以下のようなケアグッズを活用するのもおすすめです。

ウィッグ専用 消臭&抗菌スプレー「フラウ フレッシュヴェール」

フラウ フレッシュヴェール

汗や皮脂の付着によるニオイが気になる場合に。
ウィッグを外したあと、ブラッシングの際にウィッグの内側(ネット部分に)スプレーすると効果的です。市販の消臭スプレーではなく、ウィッグ専用のものを選び、使用方法を守りましょう。

ウィッグ専用 ツヤだし&静電気防止スプレー「フラウ ヘアルーセントスプレー」

フラウ ヘアルーセントスプレー

乾燥による静電気は、ウィッグの絡まりや広がりの原因になります。
夏は冷房の効いた室内と屋外の温度差で乾燥しやすくなるため、夏も静電気ケアを行いましょう。ウィッグをシャンプーしたあと、自然乾燥後の仕上げにスプレーしましょう。

ウィッグ専用 トリートメント「フラウ シルキースムースエッセンス」

フラウ シルキースムースエッセンス

夏の強い紫外線で傷んだウィッグの毛材を補修。
乾燥や摩擦から毛材を守り、しっとりとした手触りを保ちます。ウィッグのシャンプーやコンディショナーに混ぜたり、仕上げやブラッシングの際など乾いた状態の毛材にも使用できます。

これらのアイテムは、ウィッグのコンディションを良好に保ち、長持ちさせるのに役立ちます。レディス スヴェンソンではウィッグのケアに特化したさまざまなケアアイテムを取り揃えていますので、お気軽にご相談ください。

困ったらプロのケア!レディス スヴェンソンのウィッグケアメニュー

ご自身でのお手入れに自信がない場合や、ウィッグのコンディションをしっかり整えたい時は、プロの手に任せるのも一つの選択です。
レディス スヴェンソンでは、お客様の大切なウィッグを長く快適にお使いいただくために、ウィッグ専門のケアメニューをご用意しています。

・ウィッグのディープクリーニング
夏のウィッグは、シャンプーだけでは落としきれないニオイが気になることも。ディープクレンジングは、ウィッグの毛材に蓄積された汚れやニオイを徹底的に除去する特別なクリーニングメニューです。専用の洗浄液を使用し、ウィッグを傷めることなく気になるニオイを元から取り除きます。

・ウィッグの特殊トリートメント
紫外線のダメージや汗や皮脂による傷みが気になった場合は、特殊トリートメントがおすすめです。特殊トリートメントは、ウィッグの毛材に特殊なコーティングを施し、ダメージにより失われたハリやツヤを復活させます。手触りが滑らかになることにより、サラサラの状態を保ち快適な着用感をキープ。毛材の絡まりや静電気といったウィッグの傷みの原因を防ぎ、日頃のお手入れもラクになります。

定期的なプロのケアは、ウィッグを美しく保つだけでなく、早期に問題を発見し対処することで、結果的にウィッグを長持ちさせることにも繋がります。
「ウィッグのニオイが気になる」「自分ではうまくお手入れできない」と感じたら、ぜひお気軽にレディス スヴェンソンのサロンにご相談ください。お客様一人ひとりに寄り添ったカウンセリングとサービスで、安心してお任せいただけます。

夏のウィッグ暑さ対策を極めて、おしゃれを快適に楽しもう!

この記事では、夏のウィッグ着用における暑さや蒸れの対策について、涼しいウィッグの選び方、ウィッグの暑さ対策に便利なアイテム、そして日頃のお手入れ方法まで幅広くご紹介しました。

「ウィッグを使っているので暑いのは仕方ない…」と諦めていた方も、これらの対策を試していただくことで、きっと夏場のウィッグライフがより快適になるはずです。
ファッションウィッグを楽しまれる方が、暑さを理由におしゃれや活動を制限されることなく、毎日を生き生きと過ごしていただきたいと願っています。

レディス スヴェンソンは、長年にわたりお客様のお悩みに寄り添い、高品質なウィッグとサービスを提供してきました。
もし、夏のウィッグに関するお悩みや、ご自身に合った暑さ対策についてさらに詳しく知りたい場合は、お気軽にレディス スヴェンソンにご相談ください。
専門知識とホスピタリティを持ったスタッフが、最適なアドバイスをさせていただきます。
夏の暑さに負けず、ウィッグと共におしゃれを楽しみましょう!

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