ウィッグとは

ウィッグとは?エクステとの違いや失敗しない選び方まで徹底解説

「ウィッグに興味があるけど、何から調べればいいかわからない」「かつらとの違いって何だろう?」「自分に合うものが欲しいけど、失敗はしたくない…」そんなお悩みや疑問をお持ちではありませんか?
ウィッグは、髪の悩みを解決したり、おしゃれを楽しむ最適なアイテムです。

この記事では、ウィッグの基本知識から、かつらやエクステとの違い、用途別の種類、そして後悔しないための選び方やお手入れ方法まで、プロの視点から徹底的に解説します。
この記事を最後まで読めば、あなたにぴったりのウィッグと出会い、新しい自分を発見するための一歩を踏み出せるはずです。

ウィッグとは?かつら・エクステとの違いも解説

本

ウィッグについて知る最初のステップとして、その歴史とよく混同されがちな「かつら」や「エクステ」との違いを明確にしておきましょう。
言葉の意味を正しく理解することで、自分に必要なものが何なのかがよりはっきりと見えてきます。

ウィッグとは?:ウィッグの歴史

ウィッグの歴史は非常に古く、古代エジプト時代までさかのぼります。
当時のウィッグは、強い日差しから頭皮を守るためや、社会的地位の象徴として男女問わず用いられていました。

その後、ヨーロッパでは17世紀頃からファッションとして大流行。主に王族や裁判官など社会的地位が高い人物が着用し威厳の象徴ともなりました。
現代では技術や文化が大きく進歩し、ファッション用から医療用まで、より身近で多様な目的で使われるアイテムへと変化しています。

ウィッグとは?:エクステとの違い

エクステ(ヘアエクステンション)は、自分の髪の毛に直接、毛束を取り付けて長さや量を増やす技術です。
ウィッグが「かぶる」のに対し、エクステは「付ける」という点で根本的に異なります。

・ウィッグ
ウィッグは髪型全体の変更、薄毛のカバーなどを目的として使用します。
装着は頭に帽子のようにかぶるのが一般的で、自身で簡単に行えます。地毛への影響はほぼありませんが、気温の高い時期は蒸れや汗などにより頭皮が荒れることがあるので、適切なケアが必要です。

エクステ
エクステは髪の長さやボリュームを部分的に追加するアイテムです。
装着は自身の髪に編み込んだり、シールで貼るなどの方法があります。自分で装着するものもありますが、専門のサロンで行うと数週間〜数ヶ月持続します。地毛がないと装着できないアイテムで、装着方法によっては毎日のお手入れに手間がかかる場合があります。

ウィッグとは?:かつらとの違い

「ウィッグ」と「かつら」、この2つの言葉に厳密な定義の違いはなく、現在ではほぼ同じ意味で使われています。
一般的には、目的やイメージによって使い分けられる傾向があります。

「ウィッグ」は、主にファッションやおしゃれを目的とした用途の際に使われます。
英語のWigが語源であるウィッグは、比較的新しい言葉のため、より現代的でおしゃれな響きがあります。

「かつら」は、主に薄毛のカバーや演出の小道具のような用途の際に使われます。
かつら(鬘)は古くから日本語に存在する言葉で、伝統的な用途を連想させることが多いです。

ウィッグの歴史や、言葉、種類の違いについて解説しました。
次のセクションでは、自然に見えるウィッグとはどんなものかを掘り下げていきます。

ウィッグとバレない!自然に見える3つのポイント

ウィッグを初めて使う方が最も気になるのは、「周りの人にウィッグだと気づかれないか」という点ではないでしょうか。
近年のウィッグは技術の進歩により驚くほど自然になっていますが、その秘密は「毛材」「構造」「カット技術」の3つのポイントに隠されています。

ウィッグが自然に見えるポイント1. ウィッグに使われる毛材

髪の毛と花

ウィッグの印象を大きく左右するのが、髪の毛である「毛材」です。
ウィッグに使われる毛材は主に3種類あり、それぞれにメリット・デメリットがあります。

人毛
実際の人の髪を加工して作られた毛材です。
メリットは、天然素材のため見た目や手触りが最も地毛にちかく自然なところ。さらにドライヤーやヘアアイロンが使え、スタイリングの自由度も高いのが特徴です。
デメリットは価格が高価になりがちで、お手入れも他の毛材と比べて手間がかかります。

人工毛(化学繊維)
洋服などと同じく化学繊維(ファイバー)で作られた毛材です。
メリットは、染色が自由自在でカラーバリエーションが豊富なところ。鮮やかな発色も叶い、コスプレ用のウィッグの毛材として重宝されています。価格も手頃なものが多く、形状記憶力がありヘアスタイルの持ちも良いのが特徴です。
デメリットは、ツヤが強く見た目が不自然なものがあることや、熱に弱い素材でヘアアイロンが使えない場合があることです。

ミックス毛
天然素材の人毛と化学繊維の人工毛をミックスした毛材です。
メリットは人毛の自然な見た目がありつつ、人工毛の形状記憶力でスタイルキープしやすいところ。ブレンドの比率はメーカーで変わり、レディス スヴェンソンでは顔周りに人毛を植えるなど、快適な着け心地にするための工夫がされています。
デメリットは、人工毛が含まれているため、熱に弱くヘアアイロンなどが使えない場合があることです。

参考:人毛・人工毛・ミックス毛との違いとは?医療用ウィッグを選ぶ際の4つのポイント

ウィッグが自然に見えるポイント2. 生え際や分け目が自然に見える構造

ウィッグのつむじ
皮膚あり・皮膚なしの比較

ウィッグの土台となるキャップ部分の構造も、自然さを見極めるうえで非常に重要です。
とくに分け目やつむじ、生え際といった部分は人の視線が集まりやすいポイントです。

植え方
ウィッグはネット部分に毛材を植えて作られています。
植え方には職人が手作業で丁寧に植える「手植え」と、機械で同じ量を同じ間隔で均一に植えていく「機械植え」があります。
人の髪は部分的に生えている量が違うため、均一に植えていく機械植えのウィッグはどうしても全体の毛量が多くなってしまいます。一方、手植えで作られたウィッグはつむじや分け目のふんわりとした立ち上がりが再現しやすく、自然な見た目に近づけることができます。

人工皮膚の有無
ウィッグのつむじや分け目の部分に、人工皮膚が付いているものもあります。
これは髪から梳けて見える頭皮を模したもので、人工皮膚があると本物の頭皮のように見えます。人工皮膚が付いていないものはネットの黒い部分が見えるので、上から見たときやうしろ姿に違和感を感じやすい場合があります。

参考:ウィッグの分け目は変えられる?自然に見せる作り方とテクニックを徹底解説

ウィッグが自然に見えるポイント3. ウィッグスタイリストのカット技術

髪を切られている女性

どれだけ高品質なウィッグでも、自分の顔の形や雰囲気に合わず、似合っていなければ違和感を感じてしまいます。
そこで重要になるのが、ウィッグのプロによる「似合わせカット」です。

レディス スヴェンソンのウィッグスタイリストは、全員が美容師資格を持つうえ、研修でウィッグのカット技術を学んだ、いわばウィッグのスペシャリスト。
ウィッグは人の髪と生え方や構造が違ったり、カットしても再び生えてくることはありません。そのため一般の美容師資格があるだけでなく、専門のカット技術が必要になります。

ウィッグスタイリストは、なりたいイメージやお好みをヒアリングしながら、その人の骨格や顔のパーツ、全体のバランスを見ながらウィッグをカットしていきます。前髪のちょっとした長さの調整から、トップのボリューム感、パーマやカラーまで抜かりなく調整するため、その人に似合う自然なウィッグが仕上がります。

ウィッグが自然に見える条件として、毛材や構造、カット技術の解説をしました。
自然に見えるウィッグをお探しなら、人工毛やミックス毛の手植えウィッグで、プロに似合わせてもらうことが大切です。

【プロ直伝】ウィッグの失敗しない選び方

ウィッグとマネキンが並んだ棚

ここまでの情報を踏まえ、実際にウィッグを選ぶ際にチェックすべき実践的なポイントを解説します。
これらのポイントを押さえることで、購入後の「こんなはずじゃなかった」という失敗を防ぐことができます。

ウィッグの失敗しない選び方:オーダーの種類を知る

ウィッグの価格は、毛材や製法、メーカーによって大きく異なります。
「自然に見えたい」「このカラーが欲しい」など、ご自身が重視するポイントから希望を叶えられるウィッグのオーダー方法を探しましょう。

既製品ウィッグ
ネット通販などで約8千円~10万円台で販売されている比較的安価なウィッグです。
その名の通り購入後に手を加えることはせず、届いたらすぐ着けることができます。色のバリエーションやスタイルなどは人気のものが揃っているため、初心者の方でも選びやすいのが特徴です。
デメリットは、自分にぴったりの似合うウィッグを探すのが難しいこと。ウィッグは着ける人の顔の形や頭の大きさで見た目が変わります。モデルが着けている画像を見て気に入って購入したものの、自分が着けると同じように見えない…などの現象が起こりやすく、レディス スヴェンソンサロンでの相談も増えています。正直なところ、たとえウィッグのプロでも自身に似合うウィッグをネット通販で買うのは難しいという意見もあります。

セミオーダーウィッグ
レディス スヴェンソンなどのウィッグ専門店に行って、店頭で購入するウィッグです。
価格は約8~30万円台で、ベースとなるウィッグを選んだのち、その人に似合うように調整していきます。ウィッグのプロの手が入ることにより自然で似合うウィッグを手に入れることができます。
デメリットは、人の手が入ることにより既製品よりも高価になりがちなこと。また、自宅にいながら購入できるネット通販と異なり、ウィッグ専門店に行く必要があります。しかし、ウィッグ専門店で購入することで使い始めたあとのメンテナンスサービスを受けられることがあるため、購入後のことを考えるとウィッグ専門店での購入がおすすめです。

フルオーダーウィッグ
セミオーダーと同じく、ウィッグ専門店に行って、店頭で購入するウィッグです。
価格は約3~80万円台と高額になりますが、フルオーダーというだけあって、ウィッグのネットの素材から毛材、カラーまですべて思い通りにできるオーダー方法です。見た目だけでなく着け心地も追求することができ、ウィッグのオーダー方法としては最高峰と言えます。
デメリットは、価格がどのオーダー方法よりも高額になること。イチからオリジナルで製作していくので、製作日数も40日ほど必要で、納品までに時間を要することがあります。

参考:医療用ウィッグの価格相場|オーダーの種類やカバー範囲でどう違う?

ウィッグの失敗しない選び方:必ず試着をする

洋服や靴を選ぶときと同じように、ウィッグも試着が非常に重要です。
試着の際は、下記のポイントをチェックしましょう。

サイズの確認
頭の形や大きさは人それぞれです。サイズが合わないと、身体の動きや風でズレたり、長時間着けたときに頭が痛くなる原因になります。ウィッグのサイズ調整は主に「手縫い調整」と「アジャスター調整」がありますが、頭の凹凸の細部まで合わせることができる「手縫い調整」できるウィッグがおすすめです。

見た目の確認
既製品ウィッグの紹介でもあった通り、カタログや画面で見るウィッグと、実際にかぶったウィッグとでは印象が大きく異なることがあります。ご自身の肌の色や顔の形に本当に似合うか、自分の目で確かめることが大切です。少しでも違和感があれば、ウィッグスタイリストに相談してみましょう。

専門店の利用
ウィッグは今やファッションアイテムとして人気があり、さまざまなお店で販売されています。アパレルショップの片隅や美容院でも販売されていますが、ウィッグはウィッグ専門店で購入することをおすすめします。とくにレディス スヴェンソンではプライバシーに配慮された個室を完備し、ウィッグのプロに相談しながらゆっくり試着ができます。

ウィッグの失敗しない選び方:ケア方法などの手間がどのくらいかかるか

ウィッグを長く愛用するために、自分のライフスタイルに合った使い方ができるかどうかも重要なポイントです。
ウィッグは美しく使い続けるために自宅でのケアが必要な場合もあります。毛材やウィッグの構造によって、お手入れの頻度や手間は変わってくるので、ご自身がウィッグに求めるポイントはもちろん、購入後のケアも含めて慎重に検討しましょう。

お手入れに手間があまりかからず、美しい状態をキープしやすいのはミックス毛ウィッグです。自分でヘアスタイリングやアレンジを楽しみたい方は人毛100%ウィッグが向いています。

プロが教えるウィッグの選び方は、参考になりましたか?
次のセクションでは、ウィッグの基本の扱い方についてご紹介します。

【基本】知っておきたいウィッグの扱い方

鏡を見ている女性

ウィッグはあなたの魅力を引き出してくれる素晴らしいアイテムです。
購入後も美しい状態をキープしたいのであれば、正しい扱い方を学んでおきましょう。
ここではウィッグの扱い方やお手入れ方法について解説します。

ウィッグの美しさが続く!ルーティンにしたい毎日のお手入れ

スタイリング
ウィッグは基本的に購入時のヘアスタイルがキープされるため、毎日ヘアセットをする必要がありません。
しかし、ファッションや気分によって毎日ヘアアレンジしたいという方は、人毛のウィッグがおすすめです。人工毛や人工毛が含まれるミックス毛ウィッグは熱に弱く、ヘアアイロンなどが使えない場合があります。人毛のウィッグにヘアアイロンを使う際は、設定温度を守り慎重に使いましょう。

ウィッグを使い終わったあとのケア
ウィッグを使い終わったあとは、ブラッシングを行いましょう。
シャンプーは毎日する必要はありません。使用頻度によりますが、汗をかきやすい夏場以外は10日に1回程度のお手入れで十分です。市販のシャンプーではなく、ウィッグ専用のケア用品を使用することで、ウィッグの美しさが長持ちします。もし自分でケアしきれなくなったりトラブルが起きた場合は、ウィッグ専門店のメンテナンスメニューを利用しましょう。

ウィッグのスタイルや美しさが長持ちするお手入れ方法

正しいお手入れは、ウィッグを長持ちさせ美しい状態を保つために不可欠です。

1. ブラッシング
ウィッグを着用する前後に、目のあらいブラシでやさしくとかします。最初に毛先の絡みをとり、次に根元~全体の順でとかしましょう。ウィッグの毛材を引っ張らず、絡まりを少しずつほぐすのがコツです。

2. シャンプー
洗面器に常温の水を溜め、ウィッグ専用シャンプーを溶かしてウィッグを浸します。毛材の絡みの原因になるので水はかき混ぜず、ブラシでやさしく一定方向にとかしながら洗いましょう。洗い流す際はシャワーや流水を使用せず、溜めすすぎを行います。

3. トリートメント
シャンプー後、同様にウィッグ専用のトリートメント水を作り、ウィッグを浸します。シャンプーと同じくブラシでとかしましょう。毛材に潤いを与え、静電気や絡まりを防ぎます。

4. 乾燥
タオルでウィッグを挟んでやさしく水分を拭き取りましょう。ゴシゴシとこすらないように注意しましょう。直射日光の当たらない、風通しの良い室内で自然乾燥させるのが基本です。
人毛ウィッグにドライヤーを使う場合は、ウィッグとドライヤーを十分に離し、冷風か低温で使用しましょう。

ウィッグの保管方法

ウィッグを使わない時は、ウィッグハンガーにかけて保管します。
ハンガーにかけて置くことで、スタイルの崩れを防ぎ、キャップ内部に湿気がこもるのを防ぎます。
長期間使用しない場合は、ホコリがつかないよう購入時のウィッグケースなどに入れ、高温多湿を避けて保管しましょう。

ウィッグ専門店(レディススヴェンソン)でのメンテナンス

自分でお手入れするのが不安な方や、ウィッグを常に最高の状態に保ちたい方は、レディス スヴェンソンなどのウィッグ専門店のメンテナンスメニューを利用するのがおすすめです。

レディス スヴェンソンでは、ウィッグのシャンプ-&セットはもちろん、ウィッグのツヤとなめらかな指通りを保つトリートメントや、消臭・抗菌加工などのメンテナンスメニューをご用意。

さらに、ご購入時のヘアスタイルに飽きた場合は、ウィッグのスタイルチェンジとしてスタイルの変更や毛量調整も行っています。

プロの手によるケアで、ウィッグの寿命を延ばすことができるだけでなく、愛用のウィッグを思う存分使い倒すことができます。

まとめ:ウィッグはあなたの「なりたい」を叶える心強い味方

この記事では、ウィッグとは何かという基本から、種類、選び方、お手入れ方法までを詳しく解説してきました。

ウィッグは、昔からおしゃれを楽しむアイテムであり、用途によってさまざまな種類があります。ウィッグをバレずに自然に見せるには「毛材」「構造」「カット」が重要なポイントとなり、失敗しないためには、目的と予算を明確にし、試着をして選ぶことが大切です。

ウィッグは、単に髪の悩みをカバーするだけの道具ではありません。
あなたのコンプレックスを自信に変え、新しい自分と出会い、毎日をもっと楽しむための素晴らしいアイテムです。

この記事が、あなたのウィッグ選びの助けとなり、より輝く毎日を送るきっかけになれば幸いです。

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