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ウィッグの相場はどのくらい?目的別(医療用・ファッション用・コスプレ用)の価格と選び方の完全ガイド

「ウィッグの値段って、結局いくらくらいするの?」「高いイメージがあるけど、安いウィッグはバレやすいのかな?」ウィッグの購入を考え始めたとき、多くの方が価格や品質に関するさまざまな疑問や不安を感じるのではないでしょうか。
用途や求める品質によって、ウィッグの価格は数千円から40万円を超えるものまで、非常に幅広いのが実情です。

この記事では、そんなウィッグの相場のギモンをすべて解決します。
医療用、ファッション用、コスプレ用といった目的別の価格相場から、値段の違いを生む素材や製法の詳細、そして後悔しないための選び方のポイントまで、専門的な知識をわかりやすく解説していきます。

この記事を最後まで読めば、あなたの予算や目的にぴったりのウィッグを見つけるための知識が身につくはずです。
安心して、あなたに最適なウィッグ選びの第一歩を踏み出しましょう。

なぜこんなに価格が違うの?ウィッグの相場を決める5つの要素

一般的なウィッグの相場

ウィッグの価格が「数千円から40万円以上」と非常に幅広いのは、いくつかの要素が複雑に絡み合っているためです。
価格を決定づける主な要因は、素材、製法、オーダー方法、付帯サービスの4つ。これらの要素が品質や見た目の自然さ、そして価格にどう影響するのかを理解することが、失敗なく自分に必要なウィッグ選びの第一歩となります。

ウィッグの相場を知る:素材の違い

ウィッグの毛に使われる毛材は、価格と品質に最も大きく影響します。
主に「人毛」「人工毛」「ミックス毛」の3種類があり、それぞれに特徴があります。

●人毛(約8万円
本物の人の髪を材料に、加工を施した毛材。
自然な見た目や手触りが特徴で、ヘアアイロンやドライヤーを使うことができ、自身でスタイリングも可能。
希少価値が高い天然の材料を使っているので価格も高くなりがちで、慎重なお手入れが必要です。

●人工毛(数千円~)
化学繊維で人の髪を模してつくられた毛材。
比較的安価で手に入りやすく、繊維を染めるのでカラーバリエーションが豊富。形状記憶力によりヘアスタイルの持続力が優れています。
人形の髪のようにツヤが多く不自然な場合もあり、熱や摩擦に弱く劣化しやすい場合があります。

●ミックス毛(約3万円~)
人毛と人工毛をミックスした素材で、自然な見た目と形状記憶力がある毛材。
人毛と人工毛の間の価格帯で、スタイルの維持がしやすく、ウィッグ初心者の方に向いています。人工毛が耐熱ファイバーであれば、人毛のようにヘアアイロンなどを使ってスタイリングすることもできます。
メーカーによって人毛と人工毛のミックスの割合がかわるので、よく確認しましょう。肌に当たりやすい顔~えり足付近が人毛になっていると、肌当たりが良くチクチクしにくくなります。

とくに人毛ウィッグは、材料の産地によっても品質と価格が変動します。
ご自身の予算と、求める自然さのレベルに合わせて毛材を選ぶことが重要です。

参考:ウィッグは人毛がいい?毛質の違いや素材から選ぶポイントを解説

ウィッグの相場を知る:製法の違い

ウィッグの毛をベースネットに植え付ける方法にも、価格と品質を左右する違いがあります。
「手植え」か「機械植え」かによって、つむじや生え際、毛の立ち上がり、ボリューム感などの自然さが大きく変わります。

●手植え(ハンドメイド)
ベースネットに、職人が1本1本手作業で植毛します。人の頭のように部分的に髪の量を調整したり、ふんわりとした毛の立ち上がりも再現できます。毛量も調整されているので通気性が良く、長時間着けていても蒸れにくい特徴があります。
人件費や製作期間などの影響で機械植えに比べて価格は高くなりますが、ウィッグに自然さを求めたい人、絶対にバレたくない人におすすめです。

機械植え(マシンメイド)
ベースネットに、機械で毛束を縫い付けて植毛します。一定の量を一定の間隔で植えるように設定されているため、毛量が多くなり髪に厚みがでたり、毛が立ち上がらず自然に見えにくい場合があります。
短時間で大量生産が可能なため、手植えに比べて価格は低く抑えることができます。自然さより価格を優先したい人、コスプレなどで短時間使用の人に向いています。

自身の優先するべきものは「自然さ」なのか「価格」なのかで、選ぶ製法は変わってきます。さまざまなタイプのウィッグがあるので、試着して比べてみましょう。

参考:ウィッグの分け目は変えられる?自然に見せる作り方とテクニックを徹底解説

ウィッグの相場を知る:オーダー方法の違い

ウィッグはオーダーの仕方が主に3種類あります。
価格が高ければ高いほど、自身の思い通りのデザインができたり、着用感にも差がでてきます。

●フルオーダー(オーダーメイド)
価格:約40万円~

購入場所:ウィッグ専門店
ヘアスタイルはもちろんネットの大きさ、毛質、毛量、カラーなど思い通りに作ることができます。頭の形を採寸してつくるため、フィット感も最高です。
一つひとつ丁寧に作られるため、納品まで40日以上かかる場合があります。

●セミオーダー
価格:約8万円~
購入場所:ウィッグ専門店、美容室、ネット通販
ベースになるヘアスタイルを選び、そこから一人ひとりに似合わせるように調整カットしたり、サイズを調整していきます。フルオーダーより手頃な価格で、早ければ当日に仕上がります。
基本的に黒や茶が多く、色鮮やかなヘアカラーがしたい方は困難な場合があります。

●既製品
価格:数千円~
購入場所:ウィッグ専門店、ネット通販、アパレルショップ
完成品のウィッグを購入し、そのまま着用します。洋服と同じくS・M・Lなどのサイズ展開があるメーカーもありますが、一人ひとりの頭の凹凸にぴったりフィットするわけではありません。価格が安価でネットなどでも購入することができます。

理想のヘアスタイルはもちろん、使用する頻度や時間によってフィット感も重要です。見た目の自然さやファッション性をバランスよく叶えられる、セミオーダーウィッグが選ばれる傾向にあります。
一方、イベントなどの短期使用になりがちのコスプレウィッグは、手軽な既製品が主流です。

ウィッグの相場を知る:サービスの違い

どのメーカーの製品を選ぶかによっても、価格帯は異なります。
大きく分けると、手厚いサポートが魅力の大手専門メーカーと、手軽さが魅力のネット通販があります。

●大手ウィッグ専門メーカー(スヴェンソン、アデランス、アートネイチャーなど)
長年にわたり愛されてきた高品質なウィッグとたしかな技術力が魅力です。全国に専門のサロンを構え、丁寧にカウンセリングをして、満足できるウィッグを購入後もウィッグのお困りごとや美しさをサポートするアフターケアメニューも充実しています。

●ネット通販(プレスタ、リネアストリア、ブライトララなど)
トレンドを反映したヘアスタイルと手頃な価格が人気です。実店舗がないので購入後のアフターケアは少々手薄になりがちですが、豊富な種類のなかから選ぶことができます。

大手メーカーは、製品開発費や人件費、店舗維持費などが価格に反映されるため高価になりますが、その分、購入前の相談から購入後のメンテナンスまで、一貫した手厚いサポートを受けられる安心感があります。

【目的別】ウィッグ相場と選び方のポイント

ここからは、あなたの「目的」に合わせて、より具体的に価格相場と選び方のポイントを解説します。
「ファッション用」「医療用」「コスプレ用」の3つのシーンに分けて見ていきましょう。

ファッション用ウィッグの相場(数千円~)

スタイルF67

スタイル:F67

「洋服に合わせて髪型を変えたい」「イベントで華やかに」といった目的で使うファッションウィッグは、美しさや理想のヘアスタイルを叶えられるかどうかが最も重要です。
トレンドのヘアスタイルやカラーバリエーションを叶えられる品ぞろえ、提案力があるウィッグ店であれば、よりおしゃれなウィッグを作ることができます。また、人毛や耐熱ファイバーを使ったウィッグであれば、自分でもその日の気分によってヘアアレンジも楽しむことができます。

●ファッションウィッグ選びのポイント
フルウィッグはつむじが自然に見えると、ウィッグとバレにくくおすすめです。ヘアピース(部分ウィッグ)は、地毛との色や毛質の馴染み具合を確認して選びましょう。試着して細部まで確認するために、店頭での購入がおすすめです。

医療用ウィッグの相場(約3万円~)

スタイル024

スタイル:024

抗がん剤治療の副作用など、デリケートな理由でウィッグを必要とされる場合は、価格だけでなく品質と安心感を最も重視すべきです。
ウィッグといえばヘアスタイルに目が行きがちですが、とくに長時間着用する必要がある医療用ウィッグは、快適な着用感や耐久性を重視する必要があります。自分の頭に合わせてサイズを細かく調整できるウィッグが安心です。また、蒸れや重さなども着け心地を大きく左右する要因になります。試着の際に確認しましょう。

●医療用ウィッグ選びのポイント
必ず試着して、着け心地やフィット感を確認しましょう。医療用ウィッグについて専門知識が豊富なスタッフがいるお店が安心です。購入後のお困りごとやトラブルもすぐ解決できるよう、アフターケアサービスが充実したお店を選びましょう。

助成金制度の活用も検討しよう
多くの自治体では、医療用ウィッグの購入費を一部助成する制度を設けています。
助成金額は自治体によって異なりますが、一般的に2万円~3万円程度が上限となることが多いです。
申請には医師の診断書や領収書が必要になるため、購入前に必ずお住まいの自治体のウェブサイトや窓口で詳細を確認しましょう。

参考:【最新】医療用ウィッグの助成金制度を導入している都道府県市区町村一覧

コスプレ用ウィッグの相場(数千円~+セット代)

カラフルなコスプレ用ウィッグ

キャラクターになりきるためのコスプレ用ウィッグは、「いかに原作に忠実に再現できるか」が最も重要です。
キャラクターのヘアスタイルに仕上がっているウィッグも販売されていますが、自身でヘアスタイルを調整する場合を想定し、ヘアアイロンが使える耐熱ファイバーを使用したウィッグがおすすめです。原作に近いカラーバリエーションがあるか、ヘアスタイルを再現できる毛量があるかを確認しましょう。

●コスプレウィッグ選びのポイント
自分でヘアセットする技術がない場合は、ウィッグのカットやセットを受け付けてくれる美容室を探す方法もあります。加工しやすいように、少し長めのウィッグを選びましょう。コスプレウィッグ専門店のウィッグは、加工がしやすく初心者にも扱いやすいので安心です。

ウィッグ本体の価格に加えて、理想の髪型を作るためのカットやセット代も予算に含めておくことが大切です。

購入前に知っておきたい!ウィッグのケア方法と寿命の目安

ウィッグを美しく使い続けるためには、ケアするための費用がかかります。
本体価格だけでなく、トータルコストで考えることが賢いウィッグ選びのコツです。

ウィッグのホームケア方法

ウィッグは購入後に自宅でケアすることも可能です。
使い終わったあとのブラッシングや、10日に1回程度のシャンプーで、美しい状態をキープすることができます。

【毎日のケア】ブラッシング
ウィッグの髪が長ければ長いほど絡みやすくなります。とくに冬場など空気が乾燥して静電気がおきやすい時期は注意が必要です。
ウィッグを使用したら、かるくブラッシングをしてウィッグハンガーにかけておきましょう。ニオイが気になる場合は、ウィッグ専用の消臭スプレー「フラウ フレッシュヴェール」がおすすめです。

フラウ フレッシュヴェール

【10日に1回程度】ウィッグのシャンプー
ウィッグは人の髪とちがって、10日に1回程度のシャンプーで美しさを保つことができます。逆に頻繁に洗いすぎると、スタイルの崩れや傷みにつながるので注意しましょう。
ウィッグをシャンプーする際は、市販のシャンプーではなく、毛材が傷まない成分でつくられたウィッグ専用のシャンプーを使いましょう。

ウィッグ用シャンプー

ウィッグのメンテナンスにかかる費用

ホームケアのお手入れではとりきれない絡みやニオイなどは、ウィッグ専門店のメンテナンスサービスを利用しましょう。基本的なシャンプーセットは、購入時の金額に含まれているお店もあります。

●シャンプーセット
ウィッグを洗い、スタイルの崩れをなおします。ウィッグは使い続けているとカールがとれたり、スタイルが変わってしまう場合があります。自身でのセットが難しい場合はウィッグ専門店に持ち込み、美しいスタイルを復活させます。

●トリートメント
ウィッグを洗ったあと、ツヤを出すためのトリートメントをします。ツヤを出してなめらかな手触りになることで、毛材を絡みにくくし、傷んだ毛材を補修。トリートメントには種類があり、お好みの質感になるよう選べる場合があります。

●ディープクレンジング
ホームケアでは落としきれない汚れやニオイを徹底洗浄。夏の汗や皮脂が気になる、秋頃に人気があります。
※レディス スヴェンソンのオリジナルメニューです

とくにデリケートな人毛ウィッグは定期的なケアが品質を保つ鍵となります。
ウィッグの美しさを維持することも考慮して、無理のない計画を立てましょう。

ウィッグの寿命はどのくらい?素材別の交換時期の目安

ウィッグの寿命は、使われている毛材や使用頻度、毎日のお手入れの方法によって大きく異なります。
適切なケアを行えば、より長く使い続けることが可能です。

●人毛ウィッグ(1~3年)
人毛ウィッグを長持ちさせるポイントは、定期的なシャンプー&トリートメントを欠かさないことです。人の髪を材料として作られている人毛はとてもデリケート。人の髪と同じく紫外線でも劣化が進むので、外出する際は日傘や帽子を活用しましょう。

●人工毛(化学繊維)ウィッグ(半年~1年)
人工毛ウィッグは静電気がおきやすく、摩擦により絡みや傷みが進行しやすい毛材でもあります。静電気防止スプレーを活用するほか、ドライヤーやヘアアイロンの使用は毛材がチリチリになるので控えましょう。

●ミックス毛ウィッグ(1~3年)
ミックス毛ウィッグを長持ちさせるポイントは、適切なケアを行うこと。人毛と人工毛がミックスされた毛材なので、比較的扱いやすいと言えます。使用後のブラッシングとシャンプーで美しく使い続けることができます。

極端に傷んだウィッグを使い続けると、見た目が不自然になるだけでなく、頭皮トラブルの原因にもなりかねません。
交換時期の目安を参考に、適切なタイミングで買い替えを検討しましょう。

ウィッグの相場と初めての購入で失敗しないためのQ&A

ぶたの貯金箱

最後に、初めてウィッグを購入する方が抱きがちな疑問にQ&A形式でお答えします。

Q. 安いウィッグでもバレない?

一概には言えませんが、「自然さ」は価格と比例する傾向があります。
最近は安価なウィッグでも品質が向上していますが、高価なものに比べるとつむじの作りや毛材のツヤで不自然さが出やすくなります。
バレにくさを重視するなら、少なくともつむじ部分が手植えになっているウィッグや、毛材のツヤが少ない人毛やミックス毛などのウィッグを選ぶのがおすすめです。

Q. ウィッグは試着はした方がいい?

失敗を避けるためには、できる限り試着することをおすすめします。
とくにフィット感や着け心地は、実際に着けてみないとわかりません。ネット通販で購入する場合は、サイズ交換や返品が可能なショップを選ぶと安心です。

Q. ウィッグの種類(フル/ヘアピース/前髪用など)で値段は変わる?

ウィッグの価格は、種類だけではなく製法や素材にも左右されます。
カバー範囲が小さなヘアピースでも高価なものもありますし、全頭を覆うフルウィッグでも安価なものはあります。ウィッグの製法や使われている毛材、そして購入後のアフターケアサービスの有無などでウィッグの価格は変わります。

Q. ウィッグを購入したあとのカットや調整はどこで頼めばいい?

ウィッグを購入したお店で調整してもらうのが最も確実です。
ウィッグ専門店や提携美容室で購入した場合、アフターサービスとして無料で調整してくれることがほとんどです。
ネット通販で購入したウィッグを美容室に持ち込む場合は、断られるケースもあるため、必ず事前に「ウィッグのカットは可能か」を電話などで確認しましょう。

自分にぴったりのウィッグを見つけて、新しい毎日へ

この記事では、ウィッグの価格相場から目的別の選び方まで、幅広く解説しました。

ウィッグの価格は、毛材や製法、オーダー方法で決まります。目的(ファッション・医療・コスプレ)によって、重視すべきポイントと価格帯は異なるので、目的に合ったウィッグを検討しましょう。ウィッグは自宅でケアすることも可能なので、適切なケアを行いましょう。ちょっとしたルーティンを心がけるだけで、お気に入りのウィッグを長く美しく使うことができます。

ウィッグは、あなたのコンプレックスを解消し、自信を与えてくれるだけでなく、新しい自分を発見するきっかけにもなる素晴らしいアイテムです。
この記事で得た知識を元に、ぜひあなたにぴったりのウィッグを見つけて、おしゃれを楽しみ、毎日をよりいきいきと過ごしてください。

もし、どのウィッグを選べば良いか迷ったら、ウィッグの知識が豊富なスタッフが揃うレディス スヴェンソンへご相談ください。
プロのアドバイスが、あなたのウィッグ選びの強力な味方になってくれるはずです。

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