髪全体のボリュームが減ってきたと感じている方や、頻繁な美容院通いと日々のスタイリングに、時間や心の負担を感じていませんか?
そんなお悩みを解決する選択肢としてウィッグがありますが、いざ検討しようとするとさまざまな不安が頭をよぎるものです。
「不自然に見えて、かえって周りの目が気になるのでは?」「お手入れが大変そう…」「値段も高いし、買ったあと後悔するかも」この記事では、そんなあなたの不安に正直にお答えします。
ウィッグの購入や使用で不安を感じやすい部分を一つひとつ丁寧に解説し、お悩み解決のヒントと後悔しないための賢い選び方までを具体的にお伝えします。
この記事を読めば、ウィッグへの漠然とした不安が解消され、あなたらしい輝きを取り戻すための一歩を、自信を持って踏み出せるはずです。
ウィッグをデメリットに感じやすいポイント6選
ウィッグの購入を考えるとき、多くの方がいくつかの共通した不安を感じています。
ここでは、ウィッグ初心者が抱えがちな6つの代表的なデメリットと、その解決策のヒントをご紹介します。
ウィッグの不安① 費用:価格に幅があり見極めがむずかしい

ウィッグを選ぶうえで、費用は非常に重要なポイントです。
ウィッグは毛材やオーダー方法によって価格に差が生じます。
●毛材のちがい
ウィッグは主に「人毛」や「人工毛(化学繊維)」、人毛と人工毛が混合された「ミックス毛」で作られています。
「人毛」は人の髪の毛を原材料にした毛材で、産地やグレードによっても値段が変わり、ウィッグのなかでも価格は高額になる傾向があります。自然なツヤや滑らかな手触りが特徴ですが、美しさを維持するためにお手入れを慎重に行う必要があります。
「人工毛」は化学繊維で作られているため、染色が自由にできカラーバリエーションが豊富。価格も安価なものが多く、コスプレ用や発色の良いカラーウィッグが欲しい方に向いています。人形の髪のような不自然なツヤがあり、ウィッグだと分かりやすいので注意が必要です。
「ミックス毛」は人毛の自然な風合いと人工毛の形状記憶力を兼ね備え、初心者でも扱いやすい毛材です。人毛を使用しているので低価格とはいきませんが、人毛よりも安価なものが多いのが特徴です。
このように、毛材にはそれぞれ特徴があり、ウィッグの見た目や購入後のお手入れの手間にも違いがあります。ウィッグを探す際に重要視するポイントを決めると、納得のいくウィッグ選びができます。
●オーダー方法のちがい
ウィッグは専門店やアパレルショップ、ネット通販など、さまざまな場所で販売されています。主にメーカーでオーダー方法が変わり、人の手が加わることにより価格も変わってきます。
「フルオーダー」は、ヘアスタイルはもちろん、ベースネットの大きさ、毛材、カラーまですべて思い通りにできるオーダー方法です。メーカーによって変わりますが、出来上がりまで40日以上かかる場合があります。
「セミオーダー」は、何種類もあるウィッグからベースとなるヘアスタイルを選び、その人にカットして調整していくオーダー方法です。カットすることで似合うウィッグになり、より自然な見た目になります。さらにおしゃれにカスタマイズしたい方は、レディス スヴェンソンのジュエリーカラーなどを使うと、より美しく個性が輝くヘアスタイルを作ることができます。
店舗に在庫があればその日に持ち帰ることも可能ですが、多くはカット調整などで1週間程度の時間がかかる場合がほとんどです。
「既製品」は、カットやスタイリングなどの加工をせずに、購入時のそのままの状態でウィッグを使用します。購入後すぐに使うことができ手軽ですが、ネット通販などでは試着ができないため、商品画像と実際に着けてみたときの印象が変わる場合があります。購入後にウィッグを手直ししてくれるサービスや試着サービスのあるネット通販もあるので、心配な方は確認してみましょう。
ご紹介した例は、レディス スヴェンソンの場合です。メーカーによってオーダー方法に差異があるので内容を確認しましょう。
「フルオーダー」や「セミオーダー」はウィッグ専門店で利用できます。ウィッグを似合わせたい、自然に見せたい場合は、ウィッグ専門店で相談しながら購入するのがおすすめです。
参考:ウィッグの相場はどのくらい?目的別(医療用・ファッション用・コスプレ用)の価格と選び方の完全ガイド
ウィッグの不安② お手入れ:シャンプーの頻度や手間

「ウィッグは毎日洗わないといけないのでは?」と思われがちですが、その必要はありません。
むしろ洗いすぎるとウィッグを傷める原因にもなるので、適切な頻度やお手入れ方法を確認しましょう。
●毎日のお手入れ ブラッシング、においケア
ウィッグは、着ける前後にブラッシングをすると絡みの予防になります。
絡みがある場合は、目の粗いブラシを使い、絡んでいる毛先の部分からやさしくほぐしていきましょう。ウィッグを保管する際は、平置きするとスタイルが崩れたり、クセがつく原因になるので、必ずウィッグハンガーにかけておきましょう。
ウィッグをはずした際ににおいが気になる場合は、ウィッグ専用の消臭スプレーを使用しましょう。衣類や部屋用の消臭スプレーは、毛材を傷める原因になるので、ウィッグ専用のものがおすすめです。
●10日に1回程度 シャンプー
ウィッグのシャンプーは毎日着用する方でも10日に1回程度が目安です。汗や皮脂が気になる暑い季節は、7日程度でもよいでしょう。
洗面台や洗面器など、水を溜められる場所を用意し、常温の水を溜めたなかにウィッグ専用のシャンプーやコンディショナーを溶かして洗います。シャワーや蛇口の流水を当てると、毛材が抜ける原因になるので、必ず水を溜めた状態で行いましょう。
このように、ウィッグのシャンプーは毎日必要なわけではありません。
夏場や汗をかいた日はこまめなケアが推奨されますが、毎日のブラッシングや適切な保管で美しい状態が長持ちします。
参考:ウィッグの失敗しない洗い方とは?3つのタイプ別(人毛・ミックス毛・人工毛)で解説
ウィッグの不安③不自然さ:ウィッグとバレる原因

ウィッグ選びで最も気になるのが「周りにバレないか」という点ではないでしょうか。
不自然に見えてしまう原因は、主に以下の3つです。
●不自然なツヤ(テカリ)
安価な人工毛ウィッグは、光を反射しすぎて不自然なツヤが出ることがあります。ツヤが気になる方は、人毛やミックス毛のウィッグを選ぶと安心です。
ツヤ消しのスプレーをかける、という方法もありますが、ウィッグの毛材が傷んでしまうリスクがあるので控えましょう。
●つむじや分け目
つむじがペタッとしてふんわり感がなかったり、分け目の地肌が見えずネットの黒い部分が見えると不自然に見えます。
つむじ部分の毛の立ち上がりは、植毛の方法で左右されます。手植えで作られたウィッグは毛の生え方や量を細かく調整して作られているので自然な立ち上がりが再現できます。
また、ネットの黒さが気になる場合は、実際の頭皮のように見える人工皮膚(スキン)付きのウィッグを選ぶと、つむじや分け目部分が肌色になるので自然に見えます。
●毛量の多さ
毛量が多すぎるウィッグは、頭が大きく見えたりヘアスタイルが重く見えたりします。可能であれば購入先のお店で量を梳いてもらったり、スタイルを調整してもらいましょう。
ウィッグが不自然に見える原因は、ウィッグそのものの作りや購入時の調整によって解消できます。まずは必ず試着をして、自分の目や手で確認することが大切です。
参考:ウィッグを自然に見せるには?3つのポイントと選び方のコツを解説
ウィッグの不安④頭皮への影響:蒸れ・かゆみで薄毛が進行する?

「ウィッグを着けていると頭皮が蒸れて、薄毛が悪化する」という話を聞いたことがあるかもしれません。
たしかに、長時間ウィッグを着用することで頭皮は蒸れやすくなりますが、蒸れること自体が薄毛を進行させるわけではなく、大切なのはウィッグの選び方とケアです。
●通気性のよいウィッグを選ぶ
頭皮の蒸れが気になる場合は、通気性の良いウィッグを選びましょう。
たとえば、ベースキャップがメッシュ素材や吸水性や速乾性の良い素材で作られているものや、毛量が多すぎない手植えで作られたウィッグがおすすめです。
●頭皮ケアをする
頭皮ケア用の低刺激のシャンプーで清潔に保ちましょう。シャンプー後は生乾きのまま放置すると雑菌が繁殖する原因になるので、しっかり乾かしましょう。
●ウィッグを清潔な状態に保つ
毎日のお手入れや定期的なシャンプーで清潔な状態をキープしましょう。ウィッグを外した後は、ウィッグハンガーにかけておくと通気性が良くなり菌の繁殖も抑えることができます。
正しい知識を持ってきちんとケアをすれば、頭皮の健康を守りながらウィッグを楽しむことは十分に可能です。
ウィッグの不安⑤耐久性:どのくらいの期間使える?

ウィッグは決して安い買い物ではないため、できるだけ長く使いたいものです。
ウィッグの寿命は、素材や使用頻度、そしてお手入れの方法によって大きく変わります。
● 人毛ウィッグの寿命
交換の目安は約1年~3年程度です。
適切にケアすれば長く使えますが、ドライヤーやアイロンを使ったスタイリングで傷みやすくなります。紫外線による褪色にも注意が必要です。
●人工毛(化学繊維)ウィッグの寿命
交換の目安は約半年~1年程度です。
形状記憶力があるのでスタイルが崩れにくい反面、摩擦による静電気で毛先がチリチリと縮れやすい傾向があります。熱に弱い製品も多いため、ドライヤーやアイロンの使用はしないようにしましょう。
●ミックス毛ウィッグの寿命
交換の目安は約1年~3年程度です。
適切にケアすれば長く使うことができます。スタイルも崩れにくいですが、ヘアアイロンの使用は製品によってことなるため、取扱説明書を確認しましょう。
ウィッグを長持ちさせるには、毎日のブラッシングとシャンプー、スタンドに掛けて保管するなど、日々の丁寧な扱いが鍵となります。
ウィッグの不安⑥:風が強い日や温泉旅行はどうする?

「強風でウィッグがずれたらどうしよう」「旅行先でウィッグだとバレたくない」など、特別な場面での不安もあります。
しかし、これらの問題も工夫次第で乗り越えることが可能です。
●強風や乗り物
風でウィッグがずれたり、はずれるのが心配な方は、ウィッグの内側のストッパーで地毛にしっかり固定しましょう。専用のズレ防止バンドを使用しても安心です。
●スポーツ
運動することによる蒸れや、汗による劣化が心配な方は、通気性の良いウィッグやインナーキャップ(ネット)を選びましょう。運動後はウィッグも頭皮も清潔にすることが大切です。
●温泉
水濡れによる傷み、湿度によるスタイルの崩れが心配な方は、入浴時はウィッグの着用を避けましょう。毛材が熱に弱い種類だと、傷んでしまう可能性もあります。どうしても着用して入浴したい場合は、タオルで髪をまとめるなどなるべくお湯につからないように工夫しましょう。
日常生活におけるほとんどの場面では、しっかり固定すれば心配ありません。
特別な状況に備えて対策を知っておくことで、安心してウィッグライフを楽しむことができます。
【プロ直伝】ウィッグのデメリットを克服!後悔しない選び方

ここまでウィッグのさまざまなデメリットを見てきましたが、それらは正しい知識と選び方で十分にカバーできます。
ここでは、数々のウィッグを見てきたプロの視点から、購入で後悔しないための「3つの鉄則」をご紹介します。
ウィッグの選び方1:用途を確認する
まずは、あなたがどんな場面でウィッグを使いたいのかを具体的にイメージすることが大切です。
用途が明確になれば、選ぶべきウィッグの種類や機能が見えてきます。
● 白髪や分け目を自然にカバーしたい
部分的にカバーしたい場合はヘアピース(部分ウィッグ)がおすすめです。
ヘアピース選びでは、ヘアスタイルのほかに「地毛と色が馴染むかどうか」と「軽さ」を重視しましょう。
レディス スヴェンソンのヘアピース(部分ウィッグ)はこちら >>
● 仕事などで毎日着用したい
長時間着用する予定の方は、ヘアスタイルのほかに「自然さ」や「フィット感」「お手入れのしやすさ」を重視しましょう。とくにサイズの合わないウィッグは、締め付けが強いと頭痛の原因にもなるので、サイズが調整できるウィッグを選びましょう。
レディス スヴェンソンのフルウィッグはこちら >>
● 特別な日のおしゃれを楽しみたい
ファッション性の高いフルウィッグがおすすめです。ウィッグを選ぶ際は、自分好みのヘアスタイルが実現できるか、「デザイン性」をチェックしましょう。フルオーダーやセミオーダーなど、ウィッグのオーダーの方法も確認し、価格とのバランスを見極めましょう。
レディス スヴェンソンのジュエリーカラーはこちら >>
このように、自分のライフスタイルに合ったウィッグを選ぶことが、満足への第一歩です。まずは自分のなかで重視するポイントを決め、ウィッグ選びを始めましょう。
ウィッグの選び方2:必ず試着をする
洋服や靴を選ぶのと同じように、ウィッグも試着が非常に重要です。
モデルが着けている画像を見るのと、実際に着けてみるのとでは印象が大きく異なる場合があります。一人ひとり輪郭や頭の大きさも違うので、たとえ同じヘアスタイルのウィッグを着けたとしても、長さや雰囲気が少しずつ変わってきます。
その「実際着けてみると違った」を解消するのが試着です。試着をするときにチェックすべきポイントをご紹介します。
● フィット感
頭を締め付けすぎないか、または緩すぎないか。サイズ調整方法の確認。
● 軽さ
長時間着けていても負担にならないか。
● 見た目の自然さ
つむじや生え際は自然に見えるか。輪郭に合わせてカットできるか。
● 色の馴染み
自分の肌の色や地毛の色と合っているか(とくにヘアピースの場合)
● 毛質の手触り
顔周りの毛が肌に当たったときや、手で触ったときの感触は心地よいか。
試着することで、カタログだけでは分からないリアルな装着感を知ることができ、「思っていたのと違った」という失敗を防げます。
ウィッグの選び方3:納得がいくまで検討する
ヘアスタイルは、あなたの印象を左右する大切なパーツ。
ウィッグは決して安価なものではないので、焦って決める必要はありません。少しでも疑問や不安があれば、ウィッグ専門のスタッフに相談しましょう。
ウィッグ専門店のスタッフは、あなたの髪の悩みやライフスタイルを丁寧にヒアリングし、数あるウィッグのなかから最適なものを提案してくれます。
お手入れの方法やアレンジのコツなど、購入後のことまで見据えたアドバイスをもらえるのも、ウィッグ専門家ならではの強みです。
予算を決めていったとしても、思っていた金額ではなかったり、デザインや他のスペックを諦めなければならないこともあるかもしれません。普段の買い物と同じく、ウィッグも自分のなかで優先順位を決めておくと、納得できる買い物をすることができます。
ウィッグはどこで買う?専門店とネット通販のメリット・デメリット

ウィッグを手に入れる方法は、主に「ウィッグ専門店」と「ネット通販」の2つがあります。
それぞれのメリットとデメリットを見ていきましょう。
ウィッグ専門店のメリット・デメリット
ウィッグの専門知識を持つスタッフに、相談しながら選びたい方におすすめです。
◎ウィッグ専門店のメリット
・専門家に直接相談できる
・試着してフィット感や色を確認できる
・購入後のメンテナンスや調整の相談ができる
・プライバシーに配慮された空間で相談できる
△ウィッグ専門店のデメリット
・店舗まで足を運ぶ必要がある
・ネット通販に比べて価格が高め
・在庫や加工で納品までに時間がかかる場合もある
・定休日があり営業時間が限られている
たとえば、レディススヴェンソンのようなウィッグ専門店では、プライバシーが守られた個室で、カウンセリングや試着をすることができます。
ネット通販のメリット・デメリット
手軽に、豊富なデザインのなかから選びたい方に向いています。
◎ネット通販のメリット
・いつでもどこでも購入できる手軽さ
・比較的、価格が安い商品が多い
・デザインやカラーの選択肢が非常に豊富
△ネット通販のデメリット
・試着ができないため、フィット感や色味が分かりにくい
・品質のばらつきが大きい可能性がある
・購入後の相談やサポートが受けにくい
・「思っていたのと違う」という失敗のリスクが大きい
ネット通販は非常に便利ですが、とくにウィッグが初めての方は、自分に似合うウィッグを自力で見つけるのが非常に難しくなります。
まずはウィッグ専門店で自分に合うウィッグのタイプやサイズを知り、ウィッグの扱いや装着に慣れてから、2つ目以降をネットで探す、という方法も賢い選択です。
まとめ:ウィッグを正しく理解し、あなたらしい毎日を
この記事では、ウィッグの購入を検討する際に多くの方が抱く不安と解決策について、一つひとつ詳しく解説してきました。
デメリットに感じやすいポイントは、正しい知識を持ち、ご自身の目的やライフスタイルに合ったウィッグを賢く選ぶことで、そのほとんどが乗り越えられることもお分かりいただけたのではないでしょうか。
ウィッグは、単に髪の悩みを隠すためのものではありません。
あなたが自信を取り戻し、髪型のことで悩む時間から解放され、おしゃれや外出をもっと心から楽しむための、心強いパートナーです。
この記事が、あなたが前向きな一歩を踏み出すきっかけになれば嬉しいです。